全国高校スケート・アイスホッケー選手権第1日(20日・コーセー新横浜スケートセンター=読売新聞社共催)――フィギュアスケート競技が始まり、予選を兼ねたショートプログラム(SP)の女子A組では、2月の世界ジュニア選手権代表に決まっている島田…

 全国高校スケート・アイスホッケー選手権第1日(20日・コーセー新横浜スケートセンター=読売新聞社共催)――フィギュアスケート競技が始まり、予選を兼ねたショートプログラム(SP)の女子A組では、2月の世界ジュニア選手権代表に決まっている島田麻央(愛知・中京大中京通信制1年)が71・82点をマークし、暫定首位に立った。21日に女子B組と男子のSPが行われる。

 昨年末の全日本選手権で2位に食い込んだ後、「お正月は人生で一番休んだ」という島田は、まだ本調子ではない。それでも、同年代では別格の演技で周囲の視線をくぎ付けにした。

 冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)をはじめ、全3度のジャンプを次々と着氷。終盤のスピードに乗ったスピンでは歓声と拍手がわき起こり、「新年一発目で大きなミスなく終われた」と笑顔を見せた。

 勝利への執着心が、ジュニアで敵なしという強さの秘訣かもしれない。休息にあてた正月も、初詣では「凶が出たら気持ちが下がる」とおみくじはあえて引かなかった。箱根駅伝を沿道で観戦し、「自分も勝つのが大変になってきていて、同じ気持ち」と、優勝回数を増やす青学大に自らを重ねて応援した。

 世界の大舞台を見据えつつ、どの大会も負けるつもりはなさそうだ。フリーに向けても「今できる最高の演技をするのが目標」と力強かった。(森井智史)