冬の全国高校総体(インターハイ=全国高体連など主催、読売新聞社共催)は21日、横浜市でフィギュアスケート選手権大会の女子予選B組と男子予選、盛岡市でスピードスケート選手権大会の男女1500メートルと500メートル、男子1万メートル、北海道…
冬の全国高校総体(インターハイ=全国高体連など主催、読売新聞社共催)は21日、横浜市でフィギュアスケート選手権大会の女子予選B組と男子予選、盛岡市でスピードスケート選手権大会の男女1500メートルと500メートル、男子1万メートル、北海道苫小牧市でアイスホッケー選手権大会の1回戦が行われた。スピードスケート男子500メートルでは前橋育英の山口撞親選手(3年)が1位となった。
「いいスタートが切れた」 山口撞親選手(前橋育英3年)
手を組んで祈る時間が長く感じられる。読み上げられた最終組のタイム――、「頂点をとった!」。その瞬間、強く右手を握りしめた。
姉が楽しそうに滑っているのを見て幼少期にスピードスケートを始めた。前橋育英に進学し、自分の苦手なところを確認しながら練習メニューを考え、「自分との闘いに集中したい」と没頭してきた。
「最後のインターハイでは勝ちたい」。大会と同様のリンクで練習をするため、全国から強豪選手が集まる嬬恋の土屋賢祐監督に「夏の合宿に連れて行ってほしい」と直談判。青森と北海道で約1か月、嬬恋の選手と汗を流し、課題だったスタートを重点的に練習した。
この日はやってきたことを意識し、「いいスタートが切れた」と言い切った。22日は男子1000メートルに出場する。「自分に勝つだけ。そうしたら1位もついてくる」。大一番でも3年間変わらなかった姿勢を貫く。(窪田陸)