全国高校スケート・アイスホッケー選手権最終日(24日・北海道nepiaアイスアリーナ=読売新聞社共催)――北海道勢同士の対戦となったアイスホッケー決勝は駒大苫小牧が清水を3―2で破り、4年連続35度目の優勝を飾った。 写真で観るインターハ…

 全国高校スケート・アイスホッケー選手権最終日(24日・北海道nepiaアイスアリーナ=読売新聞社共催)――北海道勢同士の対戦となったアイスホッケー決勝は駒大苫小牧が清水を3―2で破り、4年連続35度目の優勝を飾った。

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 駒大苫小牧は試合終了間際、初優勝を狙う清水の猛攻を体を張って防ぎ、1点差を守り切った。地元・苫小牧のリンクに詰めかけた応援団の悲鳴が最後は歓声に変わり、選手は涙を流しながら氷上で抱き合った。

 前線の強力なFW陣が得意とする本来の攻撃パターンは封じられたが、根気強く戦った。第2ピリオドの序盤に1―1に追いつくと、同ピリオド11分過ぎ、相手ゴール前でリバウンドを押し込んで2点目を奪った。第3ピリオド開始直後に清水に追いつかれたが、すぐ後にFW碇谷隼人(3年)がやや離れた位置から豪快に決め、再び勝ち越した。

 選手は過酷な練習に耐えてきた。重さ約3キロのボールを持って行う対抗リレーなどを通じ、対戦相手に走り負けない体力と強い精神力を養ってきた。毎年1回限定のメニューは「スペシャル」と呼ばれ、学校近くの急斜面を20本近く駆け上がったり、大きな池の周りを繰り返し走ったりと6時間ほぼぶっ通しで行われた。

 碇谷は「こういう舞台で優勝するため、最後まで足を動かせるよう練習してきた」と言った。信念を貫いた先に、最高の結果が待っていた。(佐藤雄一)