4月28日(現地時間27日、日付は以下同)。デトロイト・ピストンズは、ホームのリトルシーザーズ・アリーナでニューヨーク・ニッ…

 4月28日(現地時間27日、日付は以下同)。デトロイト・ピストンズは、ホームのリトルシーザーズ・アリーナでニューヨーク・ニックスとの「NBAプレーオフ2025」ファーストラウンド第4戦に臨んだ。

 25日の第3戦を2点差で惜敗していたピストンズは、7点リードで最終クォーターを迎え、残り8分35秒の時点で11点をリード。ニックスはミケル・ブリッジズ、ジェイレン・ブランソン、カール・アンソニー・タウンズが加点していく中、残り1分52秒にティム・ハーダウェイJr.のプルアップジャンパーで4点をリード(93-89)。

 ところが、ニックスはタウンズが残り1分29秒にターンアラウンドジャンパー、残り47.0秒には右ウイングから勝ち越しとなる値千金の3ポイントシュートを決め切り、最終スコア94-93で制して3勝1敗とし、シリーズ突破に王手をかけた。

 ただ、ピストンズは最後のポゼッションでケイド・カニングハムがプルアップジャンパーを落とすも、トバイアス・ハリスがオフェンシブ・リバウンド争いに絡み、ハーダウェイJr.が左コーナーでボールを拾うと、フェイクをしてから3ポイントシュートを放っていた。


 これが決まらなかったことで試合終了になったものの、ハーダウェイJr.はジョシュ・ハートと接触したことで体勢を崩しながら打っていたため、ピストンズのJB・ビッカースタッフHC(ヘッドコーチ)が猛抗議。

「ティム・ハーダウェイのジャンプショットにはコンタクトがあった」と指揮官が話せば、ハーダウェイJr.も「みんなが見ていた。あれは明白だった」とコメント。

 ハート自身も試合後に「僕が彼に接触していたかって? あぁそうだ。彼とコンタクトがあった。それが正当なのか? 僕には分からないね。ラスト2ミニッツリポート(L2M)を見てみよう」と語り、接触していたことを認めていた。

 すると試合後にクルーチーフのデイビッド・ガスリーは、この判定を誤審だと認めた。「ライブのプレーで、ジョシュ・ハートは正当なディフェンシブプレーを決めたとジャッジされました。(ですが)試合後のレビューで、ハートはハーダウェイJr.の体に(ファウルを吹かれない)限界を超えるボディコンタクトをしていたことに気付きました。あのプレーはファウルをコールすべきでした」と発表。

 ハーダウェイJr.が3ポイントを放ったのは試合終了間際。もしハートのファウルがコールされていれば、ハーダウェイJr.には1点を追う展開で3本のフリースローが与えられていたため、1本決めれば同点で延長戦、2本以上成功すればピストンズが勝っていたことになる。

 ただ、レフェリー陣が誤審を認めたとはいえ、あの緊迫した場面で試合が再開されることはない。1勝3敗で追い込まれたピストンズは、30日に第5戦へ臨む。

【動画】ニックスとピストンズのシリーズ第4戦終盤をハイライトでチェック!