「選抜高校野球・決勝、横浜-智弁和歌山」(30日、甲子園球場) 30日の決勝を前に、智弁和歌山と横浜(神奈川)が29日、兵庫県西宮市内のグラウンドなどで練習した。智弁和歌山は勝てば、1994年以来31年ぶり2度目の優勝。中谷仁監督(45)…

 「選抜高校野球・決勝、横浜-智弁和歌山」(30日、甲子園球場)

 30日の決勝を前に、智弁和歌山と横浜(神奈川)が29日、兵庫県西宮市内のグラウンドなどで練習した。智弁和歌山は勝てば、1994年以来31年ぶり2度目の優勝。中谷仁監督(45)は元プロ野球選手の監督として史上3人目の春夏の甲子園制覇に挑む。横浜は「松坂2世」の呼び声高い最速152キロ右腕・織田翔希投手(2年)が、元監督の渡辺元智氏(80)からの助言を胸に2006年以来19年ぶり4度目の頂点を狙う。

 快挙に挑む。中谷監督は「勝負どころで食い下がって、最終的には1点でもリードして勝ちたい」。穏やかな表情で選手の調整を見つめながらも、勝利への強い執念をのぞかせた。

 現役時代は捕手で、智弁和歌山では主将として1997年夏の甲子園で優勝。97年度ドラフト1位で阪神に入団し、楽天、巨人と渡り歩いた。2018年8月から母校の監督に就任し、21年夏の甲子園で優勝。センバツも制すれば小嶋仁八郎(津久見)、蔦文也(池田)に続く、史上3人目のプロ経験者の春と夏の甲子園優勝監督になる。

 相手は昨秋の明治神宮大会王者の横浜。キーマンにはエースの渡辺颯人投手(3年)、最速152キロ右腕の宮口龍斗投手(3年)ら投手陣を挙げ、「どれだけ粘り強く抑えていけるか」。意地でも名門対決を制する。