イースタン・カンファレンス第5シードで迎えた「NBAプレーオフ2025」ファーストラウンド。ミルウォーキー・バックスは、第4…

 イースタン・カンファレンス第5シードで迎えた「NBAプレーオフ2025」ファーストラウンド。ミルウォーキー・バックスは、第4シードのインディアナ・ペイサーズ相手にアウェーで2連敗を喫していた。

 4月20日(現地時間19日、日付は以下同)の初戦でヤニス・アデトクンボが36得点12リバウンド2ブロック、続く23日の第2戦でも大黒柱が34得点18リバウンド7アシストと奮戦するも勝利には届かずに苦戦していた。

 そうして迎えた26日の第3戦。ホームのファイサーブ・フォーラムでバックスが躍動し、117-101でシリーズ初勝利(1勝2敗)を飾った。アデトクンボはこの日も37得点12リバウンド6アシストと獅子奮迅の働きで勝利に貢献。

 そしてこの日は先発起用されたギャリー・トレントJr.が大暴れ。3ポイントシュート成功率で驚異の75.0パーセント(9/12)をたたき出し、アデトクンボと並ぶゲームハイタイの37得点に3リバウンド4スティールを奪ってみせた。

「僕のマインドセットはとにかくコートに出て勝利をつかむことだった」と試合後に語った男は、オフェンス面で起爆剤になっただけでなく、ディフェンス面でも相手の司令塔タイリース・ハリバートンへ好守を見せ、見事な仕事ぶりで勝利を大きく後押し。

 今シーズンからバックスへ加入したトレントJr.にとって、プレーオフはトロント・ラプターズ時代の2022年以来3年ぶりのこと。この大舞台のシリーズ3戦目で、プレーオフ自己最高の得点をマークした。

 しかもプレーオフで3ポイント9本成功は、2001年のイースタン・カンファレンス・ファイナル第6戦でレイ・アレン(元バックスほか)がフィラデルフィア・セブンティシクサーズ相手に沈めた本数と並んで球団最多タイ記録。

 2連敗に陥っているチームで先発起用されて大活躍したトレントJr.は「本当にありがたいね。自分が努力してきた証さ」と語り、レジェンドについてもこう話していた。

「小さい頃、レイ・アレンの大ファンだったんだ。彼がバックスやセルティックスの一員として成し遂げてきたこと、それにキャリア全体でやってきたことやショットを放つやり方を見てきた。彼と同じグループに入って、シューターとして自分の名前が入るなんて素晴らしいことさ」

 バックスでは両選手のほか、AJ・グリーンが12得点4リバウンド4アシスト、ボビー・ポーティスが10得点8リバウンド3アシスト、カイル・クーズマが9得点、デイミアン・リラードが7得点5アシスト2スティール2ブロックを記録。

 シリーズ戦績を1勝2敗としたバックスは、28日の第4戦で2勝2敗のタイへ持ち込むべく必勝態勢で臨む。

【動画】第3戦で3ポイント9本成功の計37得点を奪ったトレントJr.!