氷上の「麦わらの一味」が帰ってきた! 9月7日、8日にララアリーナ東京ベイ(千葉県船橋市)にて、アイスショー『ワンピース・オン・アイス〜エピソード・オブ・アラバスタ〜』の公開リハーサルが6日に行なわれた。9月6日に行なわれた『ワンピース・…

 氷上の「麦わらの一味」が帰ってきた! 9月7日、8日にララアリーナ東京ベイ(千葉県船橋市)にて、アイスショー『ワンピース・オン・アイス〜エピソード・オブ・アラバスタ〜』の公開リハーサルが6日に行なわれた。



9月6日に行なわれた『ワンピース・オン・アイス』の公開リハーサル

【パワーアップした演技に豪華フィナーレも新設】

 新しいアリーナで繰り広げられる、1年ぶりのアラバスタ王国の世界にワクワクしながら幕が開けるのを待った。

 ララアリーナ東京ベイは、客席全体が黒を基調としているため、客席は暗く、リンクの照明やスクリーン、プロジェクションマッピングが映えるつくりになっていて、ショーの世界観にすぐに没入できるだろう。

 そんなことを考えていると、子ども時代のビビ(星碧波)とペル(吉野晃平)が登場して物語が始まった。本番同様に衣装とメイクを施した公開リハーサルは、明らかにエンターテインメントとしての濃度が上がっている。

 ルフィ(宇野昌磨)のちょっとした視線の配り方、ボン・クレー(本郷理華)の指先のしなやかさ、コーザ(友野一希)の気迫、クロコダイル(無良崇人)が操る砂の凶々しさなど、ここには書ききれないほどに各キャストのキャラクターが生き生きとしている。

 それにより、昨年、何度も見たはずなのに、今年も要所要所でまた新たな感動に出会う。コミカルなシーンはよりコミカルに、戦闘シーンはより激しく。セリフを話さないキャラクターも、スポットライトが当たっていないキャラクターも、ずっとその世界を生きている。

 今年の目玉というと本編後に新しく設けられたスペシャルフィナーレだ。そこでは、アニメ『ワンピース』の主題歌を歌っている、きただにひろしさんが『ウィーアー!』や『ウィーゴー!』、そして新曲の『あーーっす!』を生歌で歌い、アラバスタ王国(反乱軍と国王軍)、ビビ&コーザとペル、バロックワークス、麦わらの一味、それぞれのナンバーも見ごたえ十分。ここではジャンプやスピン、ダンスなど、超一流フィギュアスケーターたちの技を堪能することができる。

【「すごいものを見た」と思ってもらえるショー】

 それぞれのナンバーについて、クロコダイル役の無良崇人は「各グループにテーマがあり、バロックワークスはとにかくカッコよく滑ることがテーマ。ノリのいいアップテンポの曲で、キャストのみんなもダンスが上手な方が多いのでそこが見どころかなと思っています」と話す。

 ビビ役の本田真凜は「(星碧波が演じる)"子ビビ"も自分の本当の妹かのようにかわいらしくて......本当の妹(本田望結)がちょっと隣にいるんですけど(笑)。アラバスタ編のなかでは妹のような存在でかわいくて、うしろをちょこちょこついてきてくれる姿も本当にいとおしくて。本当に素敵なプログラムです」と笑顔を浮かべた。

 コーザ役の友野一希は「本編同様、フィナーレもガンガンジャンプを跳ぶし、ガンガン滑るしというコーザの見せどころが満載。(出番が)きただにさんの生歌を聞いてからの一発目なんですけど、今日(リハーサル)は生歌を聞いたことによりすごく気合いが入って、信じられないくらいきれいなジャンプが決まった(笑)。4公演すべてしっかり決められるように、そして、さらに強くなったコーザを見せられるように頑張りたいと思います」と話した。

 ルフィ役の宇野昌磨は、麦わらの一味のナンバーについて「一体感や元気のよさなど、いろんなものを見せたい。『仲間』がテーマのグループナンバーは、滑っていてとても楽しいです」と手応えを感じている。

 宇野はショー全体についても「全員がすばらしいショーをつくり上げたと僕は思っています。2日間4公演とすごく短い期間なのでとても名残惜しいですけれども、この会場に見に来てくださる皆さんが少しでも楽しんで、『すごいものを見た』と思って帰っていただけるショーになっていると思います。ぜひ楽しみにしていてください」と、昨年以上の自信をのぞかせた。

【『ワンピース』ファンも楽しめる作品】

『ワンピース』の世界を氷上で? と思う「『ワンピース』ファンもいるかもしれない。だが、『ワンピース・オン・アイス』を一度でいいからぜひ見てほしい。スケートファンはもちろん、『ワンピース」』ファンも絶対に楽しめる作品だ。

 今回、ファン待望の『ワンピース・オン・アイス〜エピソード・オブ・アラバスタ〜』DVD/ブルーレイの発売も決定した。興味があるけど見に行けなかったという方は、こちらをぜひ見ていただきたいと強く勧めてしまうほど、『ワンピース・オン・アイス』の完成度はすばらしいものだった。

 どの出演者に話を聞いても「また出たい」と言うように、見ている側もまた、麦わらの一味とともに自由な冒険の旅に出る日を待っている。