◇メジャー初戦◇マスターズ 3日目(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)3アンダー12位でムービングデーを迎えた松山英樹は5ボギー1ダブルボギーの「79」で回り、通算4オーバー48位に後退した。出場…

松山英樹は3日目にバーディを奪えなかった

◇メジャー初戦◇マスターズ 3日目(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)

3アンダー12位でムービングデーを迎えた松山英樹は5ボギー1ダブルボギーの「79」で回り、通算4オーバー48位に後退した。出場14回、53ラウンド目で、初めてバーディをひとつも獲れずに18ホールを終了。第3ラウンドでは「77」で回った2022年大会を更新するワーストスコアとなった。

前日まで好調だったショットが一転した

予選ラウンド2日間はパーオン率が全体1位の86.11%とショットには好感触を残していた。出だし1番、第1打を1Wで左に曲げたものの2打目でしっかりとグリーンにのせてパーセーブ。「良いパーが取れたので、きょうも(良い感触のまま)できるかなと思った」と滑り出しは悪くなかった。

しかし、ともに3パットのボギーを喫した4番と6番(いずれもパー3)のプレーが流れを変えた。ティショットで左セミラフに落とした続く7番の2打目は、フックをかけるように右サイドに体を向けて打ったが、ボールはそのまま右隣にある17番のロープ際まで飛んで行き、3打目はガードバンカーへ。4オン1パットのボギーにした。

フェアウェイを捉えたのは14ホール中7ホール

この日、ティショットでフェアウェイを捉えたのは14ホール中7ホールで、パーオン率は61.11%(11/18)に下がった。前日までの状態との違いを探ろうとしたが、難度の高いメジャーセッティングが立ちはだかった。

「順位的にも下がってしまって。少しでも流れを変えるような、バーディを獲りたかった」。13番(パー5)は3Wで2オンを狙ったが、グリーン手前のクリーク(小川)につかまってボギー。17番をダブルボギーとし、最終18番は12m弱のバーディパットがわずかにカップ横に外れ、一日を通してスコアを伸ばせなかった。

「うまくいかなかった」

20人がアンダーパーで回ったムービングデーにフィールドで最悪の数字を記録した。「66」で回って首位に立ったロリー・マキロイ(北アイルランド)とは16打差がつき、2度目の大会制覇は絶望的と言える位置。トップ10の選手たちとも現状で8打差ある。最後の日に向け「いいプレーができたら」と話した。(ジョージア州オーガスタ/石井操)

松山英樹は3日目にスコアを大きく落とした