◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 最終日(27日)◇MZ GOLF CLUB(千葉)◇6652 yd(パー70)◇晴れ時々曇り7年以上一緒だった相棒と、最後の18ホールになる。「プレーする前は、いつもと同じ気持ちでと思ったんです…

◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 最終日(27日)◇MZ GOLF CLUB(千葉)◇6652 yd(パー70)◇晴れ時々曇り
7年以上一緒だった相棒と、最後の18ホールになる。「プレーする前は、いつもと同じ気持ちでと思ったんですけど」。そう決めたが、最終ホールのパーパットを打つ前に池田勇太の目には涙が滲んでいた。
エースキャディのラジーフ・プラサドさんが、5月に母国フィジーに帰国する。最初にタッグを組んだのは2017年「日本シリーズ」。「7年ちょっとコンビを組んでいるわけだから、その間に色々なことがあった」と気づけば二人とも40歳。池田はプラサドさんとの関係を「女房のような存在で、変な意味じゃないけど相思相愛っていう言葉が合う気がする」と話す。
良い時も悪い時も一緒だった。2019年の「ミズノオープン」で21勝目を挙げたが、22年には顎編位症などで体の痛みに苦しみ、23年にはシードから陥落。今季は下部ツアーにも出場し、復活を目指すタイミングでの別れになった。「どんなときにも全力で尽くしてくれた。もっといいゴルフをしたかったんだけど…」と60位で終えたラストゲームを悔やむ。

最後はラジーフさんのために花束を用意した。ラジーフさんは体調を崩した家族のために帰国し、今後はフィジーのゴルフ場の支配人として新たなキャリアを歩む。「これから第二の人生が待っているから、今度は俺がその応援をしてやりたい」と餞別の言葉を贈った。(千葉県睦沢町/谷口愛純)