4月9日(現地時間8日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツはマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)の解雇を発表した。レギュラ…

 4月9日(現地時間8日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツはマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)の解雇を発表した。レギュラーシーズン終了まで残り3試合を控え、各チームがプレーオフに向け準備を整えているはずのタイミングなだけに、名将の解雇というニュースはリーグ全体に衝撃を走らせた。

 これまで公の場でコメントを残していなかったマローン氏だが、14日に地元紙『The Denver Post』の日曜版に掲載された一面広告を通して声明を発表した。「ありがとう、ナゲッツ・ネーション」というタイトルの声明には、2023年にNBA制覇を果たした際のトロフィーを持つ自身の写真とともに、以下のコメントが掲載されている。

「10年前、私はデンバー・ナゲッツのヘッドコーチという素晴らしい機会を頂きました。それが、この10年間の私の人生にこれほどの影響を与えることになるなんて、当時はほとんど考えつきませんでした。クロエンケ一族(ナゲッツのオーナー)、私たちナゲッツの素晴らしい選手たち、そしてとびきり優秀なコーチングスタッフたちに、心から感謝の意を表します。毎日皆さんと一緒に仕事をすることができて、とても光栄でした」

 突然の解雇だったにも関わらず、オーナーやスタッフ、そして選手に向けての感謝を真っ先に伝えたマローン。ファンに対しても、次のようなコメントを送っている。

「ナゲッツ・ネーションの皆さん、このチームを率いて毎晩の試合を戦ってこれたことは、私にとってかけがえのない喜びでした。デンバーに初の優勝をもたらすお手伝いができたことは、いつも心の中で愛でている私の大切な功績です。皆さんが私と家族に対して見せてくれた揺るぎない愛情やサポートに、心から感謝しています。デンバーは私のホームであり、このチームのコーチでいられたことはとても大きな誇りでした。皆さん、ありがとう!」

 マローン氏の解雇後、デビッド・アデルマンAC(アシスタントコーチ)がナゲッツの指揮をとっている。マローン氏が去った直後の3試合を連勝で終えたナゲッツは、ウェスタン・カンファレンス4位(50勝32敗)でレギュラーシーズンを終え、プレーオフ第1ラウンドは同5位のロサンゼルス・クリッパーズと対戦することが決まっている。

 チームを初優勝に導いた名称の解雇という大ナタを振るったチームの判断は、吉と出るか凶と出るか。ナゲッツは20日、クリッパーズとのプレーオフ第1ラウンド初戦を迎える。