4月22日(現地時間21日)、プレーイン・トーナメントで敗退したダラス・マーベリックスのニコ・ハリソンゼネラルマネージャーが…

 4月22日(現地時間21日)、プレーイン・トーナメントで敗退したダラス・マーベリックスのニコ・ハリソンゼネラルマネージャーがシーズン終了インタビューに応じ、NBAに激震が走ったルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)のトレードについて言及。その様子を現地メディア『ESPN』が伝えている。

 クラブの顔でもあったドンチッチ放出という衝撃のトレードから約2カ月半。マブスファンからGM解任を求める声も上がるなか、ハリソンGMは16日(同15日)に実施された記者会見で「後悔はない」とトレードについて話していた。しかし、この日は「どれほどファンが彼を愛していたか、そこまでのレベルだとは思っていなかった」と、ドンチッチに対するファンの愛情の大きさを見誤っていたことを認めたという。

 同メディアによると、かねてからハリソンGMはトレードによる反発を覚悟していたとのこと。混乱は結果が伴えば収まると見込んでいたようだが、ドンチッチと引き換えに獲得したアンソニー・デイビスの負傷離脱、カイリー・アービングの今シーズン絶望の大怪我など、まさに踏んだり蹴ったりの悪循環に。レギュラーシーズンをウエスタン・カンファレンス10位で通過したが、プレーイン・トーナメントではメンフィス・グリズリーズに敗れ、今シーズンが終了した。

 そんな激動の2024-25シーズンについて、ハリソンGMは「優勝できるレベルのチームだと我々は思っていますし、ハイレベルで勝利を収めることができていたはず。そうすれば、怒りもいくらか静まっていたはずだ。しかし残念ながら我々はそうすることができず、この(反発が続く)状況はずっと続いてしまった」と、振り返った。

「ディフェンスこそが優勝をもたらす」というハリソンGMのトレードに関する発言に対し、ドンチッチは「悲しい」と漏らしていたことが伝えられていたが、ハリソンGMは「私も彼と同じ気持ちだよ。私は一度もルカのことを悪く言ったことはない。ただ、このチームで前に進んでいくだけだ」とコメント。2人は依然として言葉をかわしていないという。

 そして、現地記者から「マブスが再び優勝候補のチームに返り咲くために何をしなければならないか」と問われると、「健康を取り戻すことだけ。そうすれば我々は優勝できるレベルにあると思っている。アービングもケガが治れば来シーズンには復帰予定だし、我々は優勝争いをするつもりだ」とハリソンGM。新シーズンはこれまで以上に結果が求められることになりそうだ。

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