試合開始わずか102秒で、衝撃の右ストレートが炸裂。壮絶に崩れ落ちた“西の喧嘩屋”の姿に対して人気漫画のワンシーンを彷彿させる「ヤムチャみたいな倒れ方」など驚きの声が上がった。【映像】“西の喧嘩屋&rd…
試合開始わずか102秒で、衝撃の右ストレートが炸裂。壮絶に崩れ落ちた“西の喧嘩屋”の姿に対して人気漫画のワンシーンを彷彿させる「ヤムチャみたいな倒れ方」など驚きの声が上がった。
4月19日、後楽園ホールで開催された「RISE187」。伊藤澄哉(戦ジム)と石田迅(LEGEND GYM)の対決は、1ラウンド1分42秒、伊藤の右ストレートによる“102秒”の劇的KO決着で幕を閉じた。
伊藤は28歳。鋭いパンチのコンビネーションと冷静な試合運びを武器に、現在ライト級2位にランクイン。一方の石田は26歳で、DEEP☆KICK -65kgの元王者。左右のフックを振り回すパワフルな接近戦を得意とする新鋭だ。オープンフィンガー戦もいとわない伊藤と、“西の喧嘩屋”の異名を持つ石田。血気盛んな中堅同士による一戦は、互いの持ち味が激しくぶつかり合う展開が期待されていたが、思わぬ瞬殺劇が待っていた。
試合はゴング直後から石田が猛然と突進し、左右のフックで伊藤をロープ際に押し込んでいく。一方の伊藤は冷静にディフェンスを固め、接近戦の中でカウンターでの“一撃”を狙うスナイパーのような雰囲気だ。
すると開始1分、試合は“喧嘩ファイト”から一転し、伊藤はコンパクトなストレートを当てる緻密な戦略へとシフト。リング中央で精度の高いパンチを次々とヒットさせると、連打からのバックブロー、さらにヒザを放った石田に対して狙いすました右ストレートをズドン。アゴを撃ち抜かれた石田は膝から崩れ落ち、そのまま試合終了となった。
コンパクトかつクリティカルな一撃に石田は動けず、悶絶。ファンからも「攻撃力やば」「きれいな右が入った」「パンチの質がヤバい」と伊藤のパンチ力と精度に驚嘆の声が殺到。また、横向きでピクリとも動かない石田の姿に、一部ファンからは人気漫画『ドラゴンボール』でヤムチャが栽培マンに敗れて倒れるシーンを重ねて「ヤムチャみたいな倒れ方」との声も寄せられた。
年末の1ラウンドKO敗戦からの復活劇。この衝撃的なKO勝利により、伊藤はスーパーライト級での存在感を一気に高めたうえで、65キロトーナメントへのエントリーを直訴。「オープンフィンガーもいつでも戦えるので、YURA選手あたり次お願いします」と、話題のブレイキングダウン戦士を逆指名してみせた。