陸上女子100メートル障害の元日本記録保持者で2021年東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が15日、都内で記者会見を行い、今季限りで第一戦を退くことを表明した。 この時期に発表した理由について「新庄戦法が良かったんですよ」。自…

 陸上女子100メートル障害の元日本記録保持者で2021年東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が15日、都内で記者会見を行い、今季限りで第一戦を退くことを表明した。

 この時期に発表した理由について「新庄戦法が良かったんですよ」。自身は故郷・北海道を本拠地とするプロ野球の日本ハムの大ファン。現日本ハムの新庄剛志監督が、2006年のシーズン序盤だった4月の試合後のインタビューで突然、引退発表したことを引き合いに出し、「今年で辞めると言ったら、みんなすごく見に行ったじゃないですか。新庄さんにはなれないけど、私も先に言って皆さんに見にきてくださいと言いたかったし、それだったら挨拶もできるので」と思いを伝えた。

 会見会場では過去の映像が流れ登場からすてに涙目。寺田は「ずるいですよー」と話しながらも笑顔いっぱい。さらに、親交のある日本ハムの清宮幸太郎内野手がビデオメッセージでサプライズ登場し、日本ラグビー協会の副会長でもある清宮の父・克幸氏が「お疲れさまでした」と書かれた息子からのプレゼントの木製バッドを持参し、来場した。最後には、会場にいた愛娘の果緒さんからも花束を贈られるなどサプライズの連続で、感激の面持ちだった。

 現役ラストイヤーの最大目標は9月の世界陸上代表入り。「世界陸上に向けて頑張りたい」。ママさんハードラーは最後まで全力でトラックを駆け抜ける。