「Wリーグ・プレーオフ決勝・第5戦、富士通75-60デンソー」(14日、武蔵の森総合スポーツプラザ) 富士通が2季連続3度目の優勝を果たした。初優勝を狙ったデンソーと2勝2敗で迎えた最終戦を75-60で制した。MVPには町田瑠唯(32)が…
「Wリーグ・プレーオフ決勝・第5戦、富士通75-60デンソー」(14日、武蔵の森総合スポーツプラザ)
富士通が2季連続3度目の優勝を果たした。初優勝を狙ったデンソーと2勝2敗で迎えた最終戦を75-60で制した。MVPには町田瑠唯(32)が選出された。
連覇を果たし、町田はに泣き顔になった。うれし涙が止まらなかった。「MVPはみんなに取らせてもらった」と感謝した。東京五輪で銀メダルに貢献し、パリ五輪でも司令塔として君臨した輝きは、今プレーオフでも不変だった。
第1クォーター、4-7とリードを許したが、町田は3ポイントを決め、さらにスティールからのレイアップと立て続けに5点を奪い勝ち越し。以降は一度もデンソーにリードを許さなかった。追い上げを許した第4クォーター、52-58の場面では、自らが同クォーターのチーム初得点となるシュートを決め、チームを落ち着かせた。
両リーグ最多23得点の赤木、相手エースの高田を抑えた主将の宮澤とともに、町田の9得点が連覇を導いた。
連覇を掲げたテーブスヘッドコーチ(HC)は、まず昨年末の皇后杯を目標に優勝を達成。以降はチームの成長度が増し、レギュラーシーズン1位でプレーオフに突入。故障から林咲希が復帰した。ファイナルはデンソーに王手を先にかけられたが動じなかった。「ディフェンスは最高です。よく我慢してくれた」と流ちょうな日本語で胸を張った。
町田を同HCは「パスの人だけど、アタックが良くなった。クラッチタイムのシュートは素晴らしい」と成長を賛え、「昔はプレーしながら黙っていた。少しづつ成長した。喋らないPGは成長しないから」とリーダーシップも認めた。
それでも町田は「ディフェンスとリバウンドで我慢できたのが良かった。個人的にはミスが多かったのは反省です」と自身を律した。貪欲に、さらなる成長へ前進を続けるはずだ。