「巨人12-0ヤクルト」(29日、東京ドーム) “大当たり”助っ人の予感が漂う。巨人・キャベッジが開幕から2戦連続アーチをかっ飛ばし、これが球団の新外国人では初となった。歴史的な快挙を成し遂げ、「それは本当に光栄なこと」と興奮気味にまくし…
「巨人12-0ヤクルト」(29日、東京ドーム)
“大当たり”助っ人の予感が漂う。巨人・キャベッジが開幕から2戦連続アーチをかっ飛ばし、これが球団の新外国人では初となった。歴史的な快挙を成し遂げ、「それは本当に光栄なこと」と興奮気味にまくしたてた。
7-0の三回2死二、三塁の場面で、スプリットを完璧に捉えた。弾丸ライナーの白球が右中間スタンドに消える2号3ラン。またも一発を放った突然の覚醒について、阿部監督が「何なんだろうね」と不思議そうに語るほどだ。
オープン戦は14試合の出場で打率214、0本塁打と不振にあえいだ。「自分自身に重圧をかけ過ぎてしまった。結果を残し続けようといろいろ考えすぎてしまった」とキャベッジ。だが米国と日本で国は違っても「同じ野球」と自分に言い聞かせ、リラックスしてプレーしたことが功を奏した。
メジャー経験もある男だが、性格は生真面目だ。日本で初見の投手に対応するため「たくさんビデオを見て配球をいろいろ勉強して、研究を重ねている」と準備は抜かりない。来日中の夫人と和食料理店で舌鼓を打ち、日本の食文化にも溶け込んでいる。
この日は攻撃陣が大爆発し開幕2連勝発進。打線の核に君臨した新助っ人は「全力を尽くすということをやっていきたい」。豪快な打撃でチームを引っ張っていく。