「ロッテ3-9日本ハム」(15日、ZOZOマリンスタジアム) うっぷんを晴らすかのような連打に、日本ハム・新庄剛志監督の目尻も下がった。開口一番、「いいゲームでしたね」。週頭のカード初戦。連敗を2で止めて、嫌な流れを断ち切った。 前カード…

 「ロッテ3-9日本ハム」(15日、ZOZOマリンスタジアム)

 うっぷんを晴らすかのような連打に、日本ハム・新庄剛志監督の目尻も下がった。開口一番、「いいゲームでしたね」。週頭のカード初戦。連敗を2で止めて、嫌な流れを断ち切った。

 前カードの西武3連戦は合計5得点。この日もロッテ先発・種市に沈黙していた打線が目覚めたのは3点を追う六回だ。敵失で1点を返し、なお1死満塁からレイエスの右前適時打。万波の左前適時打で追いつき、石井の左前適時打で勝ち越し。最後は代打・吉田が4者連続適時打となる適時三塁打で満塁の走者を一掃。この回は6安打で一挙8得点と、これでもかと打ちまくった。

 チーム16本塁打はリーグトップの一方、犠打はいまだゼロ。開幕15試合連続犠打なしはNPB新記録となった(1950年の2リーグ制以降)。これまでも「1つアウトを(バントで)ただで渡すより、つながってくれると思うから」と話していた新庄監督は、攻めの姿勢に応えた選手を「後ろにつなごうとかいうよりも、ボールに集中しようという打席でみんなつながった感じ」と称賛。「入る時は入るから。入らない時は入らない。もうしきたりとか、関係ないっすよ、僕の場合は。ハハッ」と笑った。

 勢いに乗ると止まらない打線。ダメ押し打の吉田は「いい流れでつながっていたので、その流れに乗ろうと思って積極的にいこうと思った」と振り返った。押し出し死球を嫌がるバッテリー心理を読んで外角を狙い打った一打に、指揮官は「僕の中で大事な場面の代打ってキャッチャー。(狙い球を)割り切れる」とニンマリだ。今季はビジターで7戦全勝。さらに白星を重ねて、勢いを取り戻す。