日本相撲協会は15日、大相撲の序二段力士、若戸桜こと澤田剛さんが外陰部壊死性筋膜炎のため14日午後2時43分に茨城県内の病院で亡くなった、と発表した。33歳、北九州市出身。葬儀・告別式は未定。 澤田さんは1992年2月24日生まれ。式秀部…

 日本相撲協会は15日、大相撲の序二段力士、若戸桜こと澤田剛さんが外陰部壊死性筋膜炎のため14日午後2時43分に茨城県内の病院で亡くなった、と発表した。33歳、北九州市出身。葬儀・告別式は未定。

 澤田さんは1992年2月24日生まれ。式秀部屋に入門し、07年春場所初土俵。最高位は東序二段3枚目。3月の春場所は西序二段52枚目で3勝4敗だった。関係者によると、4月になって体調が急変したという。

 この日、東京・大田区総合体育館で行われた春巡業では、朝の稽古中に照明が暗くなり、関取衆と親方たちが土俵を囲んで黙祷を行った。境川巡業部長(元小結両国)の発案だという。

 式秀部屋からは三段目の赤虎、序二段の豪鬼神が横綱豊昇龍の付け人として参加していたが、兄弟子の訃報を受け、巡業を離れた。

 豊昇龍は「私は対戦したことはないけれど、同じ力士、協会の仲間。亡くなったのは本当に残念。体に気をつけないといけない」と語った。訃報を受けて巡業を離脱した二人には「しっかりそっちの方をやれ」と伝えた。

 巡業稽古では異例の黙祷。豊昇龍は「稽古前に関取衆が黙祷して、すごく(巡業)部長が自分たちのことを考えてくれていると思いました」と、好意的に捉えていた。