大相撲の春巡業は15日、東京・大田区総合体育館で行われ、元大関の幕内・高安(田子ノ浦)が相撲を取る稽古を再開した。幕内・伯桜鵬、明生らと7番取り6勝。巡業序盤は急性腰痛症で休場し、12日に合流したばかりだが「まだ本調子ではないけど、動きは…

 大相撲の春巡業は15日、東京・大田区総合体育館で行われ、元大関の幕内・高安(田子ノ浦)が相撲を取る稽古を再開した。幕内・伯桜鵬、明生らと7番取り6勝。巡業序盤は急性腰痛症で休場し、12日に合流したばかりだが「まだ本調子ではないけど、動きは悪くなかったと思う。今日は体に負担のかからない相撲を心がけて、考えながらできた」と語った。

 春場所は優勝同点の12勝3敗で、悲願の初賜杯にあと一歩だった。巡業でも観客から大きな声援を浴びる35歳は「3月(場所)に活躍できたのを見てくれたと思うので、期待に応えられるように一生懸命やりたい」と決意を新たにした。

 今後は夏場所(5月11日初日・両国国技館)に向け、上位陣との稽古にも意欲を見せるが、まずは体調管理を最優先課題に挙げた。「これでまた体調を崩して大負けしてしまったら、何の意味もない。来場所も2ケタ勝てる体を作りたい」と表情を引き締めた。