「レイニアーズ10-9リバーキャッツ」(12日、タコマ) マリナーズ傘下3Aタコマ・レイニアーズの藤浪晋太郎投手が3番手で6点リードの七回から登板。先頭を四球で歩かせるなど、制球が安定せず、2安打3四球5失点で1死しか奪えずに降板した。 …
「レイニアーズ10-9リバーキャッツ」(12日、タコマ)
マリナーズ傘下3Aタコマ・レイニアーズの藤浪晋太郎投手が3番手で6点リードの七回から登板。先頭を四球で歩かせるなど、制球が安定せず、2安打3四球5失点で1死しか奪えずに降板した。
今季6登板目で初となるリードした場面での起用。制球に苦しみながらもここまで4登板連続無失点で防御率1・80の藤浪がメジャー昇格に向けてアピールするチャンスだったが、立ち上がりから悪い癖が出てしまった。
先頭の右打者にスプリットとスイーパーで見逃しストライクを奪い、追い込んだところまでは良かったが、そこから4球連続ボールで歩かせてしまう。続く左打者にもカウント1-2と追い込んだが、4球目の甘く入ったスプリットを痛打されて遊撃内野安打。いきなり無死一、二塁のピンチを背負った。
8番打者をフルカウントからのスプリットで空振り三振に仕留め、立ち直るきっかけをつかんだかに見えたが、9番打者にはボールが先行し、カウント2-0からストライクを取りにいった154キロ直球を中前へ運ばれて1失点。なおも1死一、三塁から四球で満塁にしてしまうと、2番打者にはカウント3-1からまさかのピッチクロック違反による押し出し四球で追加点を献上した。
この時点で29球を費やし、ストライク12球、ボール17球。4点をリードしていたが、無念の強制降板となった。4番手投手が残した3走者を還してしまい、藤浪に5失点が記録された。
この日は31歳の誕生日。自身のインスタグラムで「丈夫に産んでくれた両親に感謝しつつ、年齢を重ねるごとに、少しずつ“自分らしさ”の解像度が上がってるかな。と、そんな事を感じた31歳の誕生日であります。そんな大人っぽいことを語りつつも、まだまだケツの青い私ですが、“素直に”“自分らしく”31歳の一年間も謳歌したいと思います」(原文ママ)とつづり、気持ちを新たにしてのマウンドだったが…。
米3年目の今季はマリナーズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加。2年ぶりのメジャー復帰を目指してオープン戦に登板し、7試合、6回2/3を投げて1セーブ、1ホールド、防御率5・40、奪三振4、与四死球10を記録。150キロ台後半の直球とスプリット、スライダー、さらには首脳陣が高く評価した新球ツーシームを駆使して6試合でゼロに抑えたが、メジャー開幕5日前に無念のマイナー降格が決まった。