「男子ゴルフ・前澤杯 MAEZAWA CUP・第2日」(25日、MZ GOLF CLUB=パー70) 67位から出た石川遼(33)=CASIO=が、出だしの10番からの3連続を含む8バーディー、2ボギーの64とスコアを6つ伸ばし、通算7ア…
「男子ゴルフ・前澤杯 MAEZAWA CUP・第2日」(25日、MZ GOLF CLUB=パー70)
67位から出た石川遼(33)=CASIO=が、出だしの10番からの3連続を含む8バーディー、2ボギーの64とスコアを6つ伸ばし、通算7アンダーで19位に浮上した。首位との6打差逆転への意欲と同時に、今季への手応えを口にした。65をマークした米沢蓮が通算13アンダーで単独首位。登録名を変更した塚田よおすけは3打差の4位につけた。女子の寺西飛香留(ひかる)は連日の70でイーブンパーの88位、菅沼菜々は1オーバーの91位。今大会は予選落ちなしで争われる。
3連続バーディー発進も、どこか石川は不満げだった。前半の12番パー5で6メートルを沈めると、ガッツポーズこそしたもののギャラリーからの歓声に手を上げて応えることはなかった。
「最後の12番はほぼパーみたいなバーディーだったんで。内容的にはうまくパー5を攻められたわけではない」と振り返ったが、逆に言えば他のバーディーは納得のいく内容ということか。10番はドライバーをかっ飛ばし、第2打もピン左3メートルへ。11番も第2打を右手前2メートルからバーディーを奪った。
17番パー5は第3打をウエッジで1メートル強にピタリ。「アイアンもウエッジもすごくいいし、ドライバーもすごく振れてきている。全体的にいい方向に行ってるかな」と一日を総括した。
この日はパターを2023年秋から2年間使ったツノ型センターシャフトに戻した。昨年中盤から別の3種類ほどを使ったが「1周回ったみたいな」。試したそれぞれに利点はあったが「スパッと戻してよかった。かなり自分の体、感触に合ってる。頭の中がごちゃごちゃになって悩んで迷ってとなる前に帰ってこられた」と元サヤに収まった。
長年取り組んだロングゲームが改善され、今はアプローチやパット練習に割く時間も増えている。「今週っていうよりは、ここからすごく年間を通してすごく楽しみだな」と、シーズンそのものへの手応えが口をつくほど表情は明るい。
今週も「トップとは差はあるが、あきらめずにやりたい」と虎視眈々(たんたん)。「今日はウエッジがビタビタは決まったが、パットで勝負できるようなショットを打っていけたら」と逆転Vを思い描いた。