◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 事前(1日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)「やるなら、決勝で当たりたかったですね。予選でつぶし合うんじゃなくて」。畑岡…

畑岡奈紗は2021年大会以来のマッチプレー

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 事前(1日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)

「やるなら、決勝で当たりたかったですね。予選でつぶし合うんじゃなくて」。畑岡奈紗の偽らざる本音だ。グループステージで古江彩佳と予選同組。2年前の国別対抗戦「インターナショナルクラウン」ではダブルス戦のペアを組み、米ツアーの後輩ながらリスペクトしている存在と、週末の勝ち上がり方式に進める1枠を争うことになった。

このマッチプレーでは、最新世界ランキングを基準に出場64人を16組に分け、各組4人で総当たり戦を行う。まず出場選手のうち1~16番目にランクの高い選手がその順番のまま振り分けられる。そして17番目の選手が16番目のグループ、18番目の選手が15番目のグループ…とプロ野球ドラフト会議のウェーバー方式のように振り分けを進め、32番目の選手が1番目のグループ入ったところで再び折り返していく。

「ここで当たっちゃうか…って感じですね。もう1グループ、ありますもんね」。日本勢は笹生優花渋野日向子も同組になり、抽選でもないランキング上の偶然に驚くしかない。

少し複雑な思いはあるが、2022、23年大会で準優勝している古江とマッチプレーを戦えること自体は楽しみでもある。「この試合と言えば…みたいなところがある。そういう選手に勝てたらうれしい」。直接対決は4日(金)のグループステージ最終戦。願わくは、お互いに2連勝で迎えて、勝った方が進めるという“恨みっこなし”の状況でぶつかり合いたい。

フォーマットが違った昨年は週末に進めなかったため、マッチプレーを戦うのは大会初年度の2021年以来。4年前はグループステージを突破し、ベスト16で同年の「ANAインスピレーション(現シェブロン選手権)」を優勝していたパティ・タバタナキット(タイ)に敗れたものの、対戦中に観察したグリップの握り方がヒントになり、翌週の「全米女子オープン」でプレーオフまで進んだ記憶もはっきり残る。

全力で勝ち上がりを目指しながら、「メジャーで使ってもおかしくないくらい、すごくいいセッティング」とうなるシャドークリークGCでさらに自信をつけたい思いもある。3週後に迫ったメジャー初戦「シェブロン選手権」(24日~/テキサス州ザ・クラブatカールトン・ウッズ)に向けても、古江とのマッチは大きな意味を持つかもしれない。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)