◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 事前(1日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)古江彩佳は「1年だけでしたけど、戻ってくれてうれしいなって思います」と素直に…

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 事前(1日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)
古江彩佳は「1年だけでしたけど、戻ってくれてうれしいなって思います」と素直に笑う。昨年大会から開催方式が変更され、2年前まで行われていたフォーマットが復活。昨年から入れ替わった9番(パー5)と18番も、2年前に戻ったと言う方がしっくりくる。
2022、23年と2年連続で準優勝。通算マッチ成績は11勝1分2敗と抜群の相性を誇る。2015年まで上位32人によるマッチプレーを実施していた「日本女子アマ」での経験こそないものの、高校ゴルフ連盟の試合で戦ったことが原点だ。「毎ホール、毎ホールがプレーオフみたいで面白いなって」

初出場の22年は米ツアーのルーキーだった。前シーズンに日本ツアーで年間最優秀選手(メルセデスランキング1位)に輝いた古江も、新たな環境で思うような結果を残せずにいた。9試合で予選落ちゼロも、トップ20入りが2試合と上位に絡めずに迎えたマッチプレーで決勝まで進んだ。「強い選手がいる中、飛ばない方の選手として、すごくうまくいった。好きなコース、好きな大会ではあります」。1マッチを戦うごとに成長するようにして残した好成績は、同年7月にスコットランドで挙げた米ツアー初優勝、そしてトップ選手として定着した現在につながっている。
マッチプレーの魅力についても力説。「目の前の相手との駆け引きが好き」。ストロークプレーなら最低限としてパーを拾っておくことを求められるが、1ホールごとの戦いなら必ずしもそうではない。「相手がバーディだったり、パーだったり(スコアが確定)した後に打つパターでしっかり攻めていくこともできる」。返しの距離を考えずにカップに入れることだけ考えて打てる局面が少なくないのは、マッチプレーならではともいえる。
常にフラットに戦うことを心掛け、ミスした後のメンタルの切り替えも得意な古江にはまさにうってつけのフォーマット。畑岡奈紗と同組となったことしもグループのランキング最上位者として突破を本命視される存在でもある。「誰が相手にしろ、しっかり自分のやることをやるだけ」とうなずいた。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)