ホームランを放ったボルピのバット、形状の違いがわかる(C)Getty Images MLBで話題を独占している。 開幕から3戦15発のヤンキースが引き続き、アーチを量産している。【画像】通常よりも膨らむ芯 ヤンキースナインが使用した「改造バ…

ホームランを放ったボルピのバット、形状の違いがわかる(C)Getty Images

 MLBで話題を独占している。

 開幕から3戦15発のヤンキースが引き続き、アーチを量産している。

【画像】通常よりも膨らむ芯 ヤンキースナインが使用した「改造バット」を見る

 1日(日本時間2日)、に本拠地で行われたダイヤモンドバックス戦ではサイ・ヤング賞右腕のコービン・バーンズに対し3回にジェーソン・ドミンゲスが1号ソロ、4回にはアンソニー・ボルピが初球を打って3号ソロを放つ。さらに9回にもベン・ライスが2号ソロと打棒の勢いが止まらない。

 これで「開幕から4戦で18発」。これはメジャー新記録となった。異例なハイペースでホームランを量産している。

 注目されているのが、ヤ軍ナインが使う「トルピード」、通称、魚雷バット。ヤ軍ではポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャー、ジャズ・チゾムJr.、ボルピらがこぞって使い、豪打を見せている。

 すでに他球団ナインにも拡がりを見せている話題のトルピードバットでなぜ打てるのかにも注目が集まり始めた。

 従来のバットはグリップから段々と太くなり、先端で一定の太さに達する形状だが、通常のバットに比べて、芯の部分が太くなっており、先端に向かって細くなっていることが特徴。
 
 トルピードバットは最もボールが当たりやすいとされるラベル部分に「スイートスポット」を配置。木材を集め、硬い部分を増やすことでバレル率を高めるとされる。

 ミートポイントが手元により近くなることで、ヒットやボールを捉えやすくなる効果があると見られる。ボーリングのピンのような形状も注目されている。

 同バットを開発したのはマサチューセッツ工科大学で物理学の博士号も取得したヤンキースの主任アナリストだったアーロン・リーンハート氏。同バットの発想の原点は「ボールに衝撃を与える部分をできるだけ重く、できるだけ太くしようというものだった」と米メディアの取材に応えている。 

 実際に使っている選手の反応はこうだ。
  
 1日の試合で本塁打を放ったボルピはMLB公式サイトの取材に「このコンセプトは非常に理にかなっているので購入を決めた」としながら、「ボールを打つバレル(ミートポイント)が大きくなればなるほど、それは理にかなっていると思う」と納得。ヤ軍ではすでに昨年から流通しており、多くの選手がこのバットに変え始めているという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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