「ウエスタン、広島4-8阪神」(1日、由宇球場) 由宇の地からプロ野球人生の1ページを刻んだ。育成ドラフト3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が5回2/3を4失点の投球。課題を残したものの、阪神入団後、公式戦初勝利となった。 悔やま…

 「ウエスタン、広島4-8阪神」(1日、由宇球場)

 由宇の地からプロ野球人生の1ページを刻んだ。育成ドラフト3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が5回2/3を4失点の投球。課題を残したものの、阪神入団後、公式戦初勝利となった。

 悔やまれたのは六回に暗転したことだ。2死満塁で代打・中村貴を迎えると、4球目のツーシームを鋭く振り抜かれ、右翼ポール際まで運ばれた。五回まで2安打無失点の投球を続けた中、痛恨の満塁弾を浴びた。

 「打たれたところよりも先頭に四球を出したのがダメだった」

 この回は先頭の田中と、2死一、二塁からの松山に四球を与えて満塁となっていた。「六回にちょっと力を入れてみようかなってとこで変に崩れてしまって。良かったところも悪くなってしまった」。五回までは球数64球と抑えられていただけに、ギアを変える判断をしたことが裏目に出た。

 光明も見えた。「五回までは良かった。持ち味も出せたし、先頭もほぼ抑えることができた」。くふうハヤテ時代は4勝7敗で防御率は3・22。かねて先頭打者に出塁されるケースが多かっただけに、成長を実感した。平田2軍監督も「五回までは申し分ない。緩急を使って制球も(良い)。良い教訓になったね」と賛辞を贈りつつ、さらなる成長を願った。早川のプロ野球人生はまだ始まったばかり。初星を手にした新戦力は2桁背番号を目指し、さらなる勝利を追い求める。