「ドジャース9-2パイレーツ」(27日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平投手が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打1四球。前日の3安打に続く、2戦連続、今季9度目のマルチ安打で打率を・286とした。チームは2連勝。 ドジャースは先発…
「ドジャース9-2パイレーツ」(27日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打1四球。前日の3安打に続く、2戦連続、今季9度目のマルチ安打で打率を・286とした。チームは2連勝。
ドジャースは先発グラスノーが初回に2者連続本塁打を浴びる。いきなり2点のビハインドの展開となったが、初回の攻撃で大谷が先発左腕ファルターから四球を選んで出塁すると、不振のベッツが3戦ぶり安打となる右前打でつなぐ。1死一、二塁から4番フリーマンの2点適時打で追いつき、さらに敵軍失策、パヘスの適時打などで2点を加え、逆転に成功した。
試合の主導権を握った直後にグラスノーが2回の投球練習中に右肩違和感で緊急降板。ブルペン陣がスクランブル発進で対応するなか、大谷は二回1死一塁の場面で時速182キロの打球を右翼線へはじき返して二塁打。1死二、三塁と好機を拡大し、ベッツの犠飛をお膳立てした。
大谷は四回の打席で高めの直球釣り球に空振り三振。リードを6点に広げた五回2死一、二塁の好機は2番手右腕ニコラスの内角低めスライダーにバットが空を切り、2打席連続三振を喫したが、七回の第5打席はゴロ打球で一、二塁間を破る右前打。2試合連続マルチ安打を達成した。
この日は前日の試合で決勝本塁打を放ったT・ヘルナンデスが五回に2戦連発となる8号ソロでMLB通算200号を達成。直近7試合で打率・440とチーム一の絶好調男、パヘスが5号2ランを含む4安打4打点の固め打ちで3試合連続猛打賞を獲得した。
チームは左肩炎症のスネルに続く、先発陣の柱が故障。右肘手術から復帰を目指すゴンソリンが30日のマーリンズ戦で先発させる方針を立てており、先発ローテーションの再編が急務となっている。
大谷は前日の試合で今季初となる3長打。第1子誕生直後の4試合は打率・125(16打数2安打)と精彩を欠いていたが、7試合ぶり4度目の3安打固め打ち。七回に適時二塁打で出塁した際には6盗塁目となる三盗も成功させるなど、打って走ってチームの4連敗を阻止した。
この日の試合前に会見に応じたロバーツ監督は「明らかにボールに対するアプローチが良くなったと思う」と分析。「全体的にしっかり捉えられるようになっている。スイングのバランスはまだ改善の余地はあると思うが、昨日は確実に良い方向への大きな一歩だった」と話していた。