無念のマウンドとなった佐々木。(C)Getty Images アメリカでの“デビューマウンド”はほろ苦いものとなった。 現地時間3月29日に本拠地ドジャースタジアムで行われたタイガース戦にドジャースの佐々木朗希が先発…
無念のマウンドとなった佐々木。(C)Getty Images
アメリカでの“デビューマウンド”はほろ苦いものとなった。
現地時間3月29日に本拠地ドジャースタジアムで行われたタイガース戦にドジャースの佐々木朗希が先発。東京ドームでの凱旋登板となった前回から中11日でのマウンドだったが、2回途中で61球を投げ、被安打3、4四球で無念の降板を余儀なくされた。
どうにも制球が定まらなかった。先頭のザック・マッキンストリーに左安打を許した佐々木は、続くライリー・グリーンを空振り三振に切って取るも、3番スペンサー・トーケルソンにふたたび左前へと弾き返される。なんとか2死をもぎ取った背番号17だったが、5番のコルト・キースを四球で歩かせて2死満塁のピンチを招くと、6番マヌエル・マーゴーの三塁線付近のボテボテのゴロを自ら処理したが投げることができず……。適時内野安打で先制点を献上した。
直後にトレイ・スウィーニーを四球で歩かせて押し出しで1点を許した佐々木は、2回も2つの四球で、相手の絶好機を生んでしまったところでデーブ・ロバーツ監督が交代を告げた。
抜け球が目立ったこの日は、61球のうちストライクはわずか32球。さらに対戦した12人中5人にフルカウントまで持ち込まれるなど課題であるコントロールを乱し、支配的な投球からは程遠い内容となった。
自己ワーストタイとなる5四球を与えた前回登板に続く課題の噴出。これには地元記者からも厳しい意見が飛んだ。日刊紙『Los Angeles Times』のディラン・ヘルナンデス記者は自身のXで「彼は今すぐにこの状況を好転させなければ、オクラホマシティ(マイナー組織の本拠地)行きになるかもしれない」と指摘した。
ベンチで涙ぐむ場面も見られた佐々木。この悔しさをどう生かしていくか。「令和の怪物」は試練の時を迎えている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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