選抜高校野球大会は第9日の26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、春夏通じて初出場の浦和実(埼玉)は聖光学院(福島)に延長十回タイブレークの末に12―4で勝利し、準決勝に進んだ。初出場校の準決勝進出は第86回大会(2…

選抜高校野球大会は第9日の26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、春夏通じて初出場の浦和実(埼玉)は聖光学院(福島)に延長十回タイブレークの末に12―4で勝利し、準決勝に進んだ。初出場校の準決勝進出は第86回大会(2014年)の豊川(愛知)以来、11年ぶりとなった。
浦和実・辻川正彦監督の試合後の主な談話は次の通り。
浦和実・辻川正彦監督
4―1で勝っていた時、(先発の)駒木根を引っ張って石戸(の投げる回を)をなるべく短くできたら準決勝は面白いかな、なんて考えてしまったのがダメでした。(六回に3ランで)追いつかれて、しかも直後(の七回)には無死一、二塁から(バントせずに)強行して(無得点で)失敗しました。
負けたら俺のせいだ、申し訳ない、というのだけが(自分の中で)走っていたんですよ。最後は「何とか守ってくれ、点を取ってくれ」と、それだけ言っていました。采配のミスをプラスにしてくれて、選手にはありがとう、と後で言います。
<無死一、二塁から始まるタイブレークの延長十回に一挙8点>
ランナーが足の速くない2人だったので、送ってからどうしようと部長と話していた。本当はセーフティー(スクイズ)で1点取って、次の深谷でもう1点取って2点を取って逃げ切ろうと思っていたんですけど、工藤が良いバント(三塁内野安打)を決めてくれました。
<土壇場で選手たちは慌てなかった>
十回の守りの雰囲気が異常だったんですよ。観客席のみんなが聖光学院を応援する手拍子をしていて、なんでこうなるかな、と。これが甲子園の魔物か、なんて思っていたんですけど、選手たちは全く動じなくて、頼もしく見えました。普段学校にいる時は全くないんですけどね。
<4強に進出>
他の3校(健大高崎、横浜、智弁和歌山)は恐ろしいですよ。(並べて)うれしい、じゃないな。(次に対戦する)智弁和歌山なんて抜群の投手に抜群の打線で、横綱ですから。また寝られない日々が続きますね。(午前)3時半とかに起きちゃうんですよ。
良い試合がしたいです。最後までついていって、昨日や今日みたいな「もしかしたら……」という展開にできたら。