「ドジャース-カブス」(12日、ロサンゼルス) ドジャースの佐々木朗希投手が先発マウンドに上がり、5回1失点でメジャー初勝利は持ち越しとなった。二回にはブッシュにメジャー初被弾となるソロ本塁打を浴びたが、バックの再三の好守備に助けられた形…
「ドジャース-カブス」(12日、ロサンゼルス)
ドジャースの佐々木朗希投手が先発マウンドに上がり、5回1失点でメジャー初勝利は持ち越しとなった。二回にはブッシュにメジャー初被弾となるソロ本塁打を浴びたが、バックの再三の好守備に助けられた形だ。
3月29日のタイガース戦で二回途中KOを食らって以来となる本拠地のマウンド。先頭のハップに対しいきなり3ボールとなったが、立て直して内角直球で一ゴロに仕留めた。ベースカバーに入った佐々木はフリーマンからの送球がグラブから飛び出しそうになり、思わず苦笑い。続くタッカーにもボールが先行し、捉えられた打球がセンターを襲ったが、パヘズがスライディングキャッチで好捕。思わずマウンドでグラブをたたき、しっかりと三者凡退で立ち上がった。
二回は4番・ブッシュの2球目に最速となる98・3マイル(約158キロ)を計測。しかしカウント2-2からの6球目を左中間へ運ばれてしまった。メジャーで許した初の長打が一発となった。それでも後続をしっかりと抑えて最少失点で切り抜けた。
三回は先頭をきっちりとアウトに仕留めたが、ケリーにフルカウントから四球を与えた。続くハップには右前打でつながれ、1死一、二塁のピンチ。タッカーを四球で歩かせて満塁となったところで、ベンチからプライアー投手コーチがマウンドへ向かった。
鈴木を迎えた勝負の場面。ストレートを捉えられたが、二塁ベースに寄っていたエドマンの正面を突きセカンドライナー。バックの守りに再び助けられると、さらにパヘズがバックスクリーンへ飛び込みそうなブッシュの打球をジャンプ一番でキャッチ。グランドスラムなら4点、フェンス直撃でも複数失点は確実だっただけに、佐々木を救うスーパープレーだ。
四回も1死から痛烈な打球が右翼線を襲ったが、T・ヘルナンデスが鮮やかなランニングキャッチ。五回は先頭のクロウアームストロングを見逃し三振に仕留めてメジャー最長イニングを更新。だがケリーに中前打を浴び、続くハップにも左前打を浴びた。1死一、二塁のピンチを招き、ブルペンも動き出す中、タッカーは低めの変化球で三邪飛に打ち取った。鈴木の打順を迎えたところで敵将は代打・アマヤを送った。しっかりと左飛に打ち取り、移籍後初めて5回を投げきり、81球の投球数も最多となった。
佐々木は3月19日の開幕第2戦でカブスと対戦し、3回1失点に抑えた。前回登板のフィリーズ戦では勝利投手目前の五回途中で降板したが、ベンチから身を乗り出して声援を送るシーンもあった。