真新しい「RB21」で鈴鹿を疾走した角田。(C)Getty Images 名門首脳陣の評価は上々だ。F1の日本GP決勝が6日に鈴鹿サーキットで行われ、3月27日にレッドブル昇格が急きょ決まった、角田裕毅は12位で“デビュー戦”を終えた。【動…

真新しい「RB21」で鈴鹿を疾走した角田。(C)Getty Images
名門首脳陣の評価は上々だ。F1の日本GP決勝が6日に鈴鹿サーキットで行われ、3月27日にレッドブル昇格が急きょ決まった、角田裕毅は12位で“デビュー戦”を終えた。
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上位争いこそ逃したが、少なからずポジティブな印象は残した。かつての同僚であるリアム・ローソンとの入れ替わりで電撃昇格が決まった角田は、操作が困難とされる「RB21」への適応時間が限られていた状況で、Q1では7番手の1分27秒967をマークする好レースを展開。
Q2ではタイムを伸ばせずに敗退。さらに他車の降格で14番手でのスタートとなった決勝では、雨天予報を想定してウエットセッティングにしたことが裏目に。順位こそ2つ上げたが、スピードを上げきれない場面も見られた。
Q1からの“失速”を考えれば、消化不良気味の感は否めない。ただ、「フェルスタッペン以外に扱えない」とされる難解マシンに一定の適応を見せた24歳の日本人をレッドブル陣営は評価する。チームのアドバイザーを務める“重鎮”マルコ・ヘルムート氏は、独衛星放送『Sky』で「ユウキは予選で負けた。ミスを犯したからだ」と締めるところを締めつつ、「ただ、ここでオーバーテイクするのは非常に難しい。彼は堅実なレースを走った」とした。
また、GP全体の内容について「ユウキは他のすべてのセッションではマックスとほぼ0.2から0.3秒差だった」と強調。「それこそ我々が求めていた結果だ」と“絶対王者”マックス・フェルスタッペンとの比較を展開。セカンドドライバーとしての結果に満足感を示した。
チームで影響力を持つ重鎮から評価を受けた角田。凱旋となった日本GPでの失速には本人も「複雑な気持ちはある」としながら、「マシンについてもっと理解できるだろうし、次回が楽しみだ」と断言。4月11日に行われるバーレーンGPでの躍進に期待を持たせている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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