レッドブルのドライバーになった角田。勝負はここからだ(C)Getty Images 昨年まで4シーズンにわたり、レッドブルのレギュラードライバーを務めたセルジオ・ペレスのインタビューコメントをF1公式サイトが紹介している。グランプリの舞台か…

レッドブルのドライバーになった角田。勝負はここからだ(C)Getty Images
昨年まで4シーズンにわたり、レッドブルのレギュラードライバーを務めたセルジオ・ペレスのインタビューコメントをF1公式サイトが紹介している。グランプリの舞台から離れている現在の近況や今後について語っている他、角田裕毅の緊急加入で注目を集める、古巣チームへの想いも明かしている。
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F1通算6勝の実績を誇るペレスは、レッドブル加入後ではチームのタイトル獲得にも貢献しトップドライバーとしての地位を築くも、昨季の大不振により契約解除の憂き目にあう。今回のインタビューでは、現在メキシコの自宅で家族と過ごす日々であると述べており、また、「いくつかのチームと話をしている」として、来季でのF1復帰の可能性も示唆している。
さらに、レッドブルを解雇される主因となった、昨季後半での成績低迷にも話題が及んでおり、「特に去年、自分の本来の力を発揮する機会がなかった」と振り返る。またその理由としてマシンの操作性などを挙げており、「レッドブルのマシンは100%の力を引き出すのが難しい。自分が苦しんでいた部分については、エイドリアン(ニューウェイ)も語っていた」などと言葉を並べる。
トピック内では、現在のレッドブルについて語ったペレスのコメントも綴られており、開幕から2レースでチームを追われたリアム・ローソンの処遇にも触れながら、「今になって、クルマを扱うのがどれだけ難しいか人々がようやく理解し始めた」などと説明。他にも、「彼らに最高の幸運を祈りたい。(チームスタッフの)ウディは僕の親友で、今はユウキのエンジニアをしている。だから、彼らがうまくいくことを本当に願っている」と話している。
加えて、新たにレッドブルドライバーとなった角田にも、ペレスはエールを送っている。
「ユウキには才能があり、スピードもある。それ以上に、それに対応できるメンタルも必要だ。彼は対応できる正しいメンタルと正しい姿勢の持ち主だと思う。彼らが成功することを願っている」
F1キャリアの中で栄光や苦難、挫折も経験したペレスの言葉は、古巣の現状も映し出しているのかもしれない。それでも、角田のポテンシャルへの評価では、力強いメッセージが発せられている。ベテランも期待を寄せる日本人ドライバーを抜擢したレッドブルは、引き続きライバルチームと激しく鎬を削りながら、トップ戦線返り咲きへの道のりを歩んでいく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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