イースタン・カンファレンス1位の64勝18敗でレギュラーシーズンを終えたクリーブランド・キャバリアーズは、「NBAプレーオフ…

 イースタン・カンファレンス1位の64勝18敗でレギュラーシーズンを終えたクリーブランド・キャバリアーズは、「NBAプレーオフ2025」のファーストラウンドでも第8シードのマイアミ・ヒート相手に4戦無敗のスウィープでシリーズを制し、カンファレンス・セミファイナル進出を決めた。

 4月29日(現地時間28日、日付は以下同)に敵地カセヤ・センターで行われたシリーズ第4戦。キャバリアーズは先発ポイントガードのダリアス・ガーランド(左足親指捻挫)を欠くも、チーム全体でフィールドゴール成功率54.7パーセント(47/86)、3ポイントシュート成功率46.8パーセント(22/47)、フリースロー成功率88.0パーセント(22/25)の高確率で決め切った。

 キャバリアーズはこの試合を138-83の55点差で制した。1試合138得点は、2017年6月10日の「NBAファイナル2017」第4戦でゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に記録した137得点を抜き、プレーオフの球団最多得点記録を更新。また、『Elias Sports Bureau』によると、プレーオフで55点差の勝利はNBA歴代4位にランクする得点差だったという。

 この得点力を支えた要因の1つは3ポイント。ヒートとのシリーズで、キャバリアーズは3ポイントを175本放って77本がリングをくぐり抜けた。1試合で平均43.8本も打ったとはいえ、成功率も44.0パーセントという高確率だった。

 プレーオフの4試合で決着がついたシリーズで77本もの3ポイントを成功させたのは歴代最多タイ。今年のキャバリアーズに並ぶのは、2016年のカンファレンス・セミファイナルでアトランタ・ホークス相手に残したキャバリアーズ。

 当時はレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)が中心となり、カイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)、ケビン・ラブ(現ヒート)、JR・スミス、チャニング・フライらが次々と仕留め、チーム全体で成功率50.7パーセント(77/152)をマークしていた。

 今年は1試合平均で4.0本を放り込んだドノバン・ミッチェルを筆頭に、3.5本成功のガーランド、3.0本成功のマックス・ストゥルース、2.5本を決めたタイ・ジェローム、2.0本を沈めたエバン・モーブリーとディアンドレ・ハンターがいずれも成功率40.0パーセント超え。

 キャバリアーズがカンファレンス・セミファイナルでも驚異的なシュート力を維持できるのか、今後の戦いぶりにも注目していきたい。


【動画】4試合で計77本の長距離砲を炸裂したキャバリアーズ!