【WRC】第4戦 ラリー・イスラス・カナリアス(4月27日/デイ3)【映像】タイヤ剥き出しで激走の決定的瞬間 WRC(世界ラリー選手権)第4戦がスペインのカナリア諸島で開催された。初開催となった同地ではトヨタが絶好調。ライバルとなるヒョンデ…
【WRC】第4戦 ラリー・イスラス・カナリアス(4月27日/デイ3)
WRC(世界ラリー選手権)第4戦がスペインのカナリア諸島で開催された。初開催となった同地ではトヨタが絶好調。ライバルとなるヒョンデは、エースドライバーのティエリー・ヌービルが最終日にトラブルに見舞われてマシンを破損するなど、残念な結果となった。
昨シーズンの覇者、ティエリー・ヌービルをはじめ、オィット・タナック、アドリアン・フルモーらヒョンデチームが競技初日デイ1から振るわず、トヨタに置いていかれる展開に。デイ1でトヨタに1位から5位まで独占されると、デイ2も4位までをトヨタに独占される結果となった。
しかし最終日は「スーパーサンデー」や「パワーステージ」といった、この日の結果だけでポイントが獲得できる特別な日ということで、ヒョンデもチーム一丸となって奮起したが、最終結果までトヨタにトップ4を独占されてしまった。
特にヌービルは、最終SSひとつ前のSS17で悲劇に見舞われたようで、解説のピエール北川氏によれば、「ひとつ前のSSでパンクして大きくタイムロスしました。今大会はきれいな舗装路を走るので、“パンクが起きないレース”と言われていたのですが……」ということで、どうやら運にも見放されていたようだ。
さらに、最終SS18、パワーステージのスタート前にヌービルのマシンが映し出されると、左フロントの(タイヤ上部を囲む)フェンダーがなく、タイヤが剥き出しになった状態だとわかる。北川氏も、「(現代のマシンは)ボディがカーボン素材で軽量に作ってあるんですが、一度壊れてしまうと、その部分を剥がすかテープなどで修復するかしかないので、今は(フェンダーが)ない状態でしたね」とコメントしている。
最終的に今大会7位に沈んだヌービルは、ドライバーズ選手権ポイントでもトヨタのカッレ・ロバンペラに抜かれて総合3位となってしまった。痛々しいヌービルのマシンを観た視聴者からは、「うわ」「軽量化」「剥き出しや」「ダクトテープ最強説」「ヌビさん今季不調?」など、王者を心配するコメントが並んだ。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)