◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 事前(1日)◇ジョージア州・チャンピオンズリトリート(6450yd/パー72)、オーガスタナショナルGC(6365yd/パー72)世界アマチュアランキング41位の倉林紅のもとに、大会側…

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 事前(1日)◇ジョージア州・チャンピオンズリトリート(6450yd/パー72)、オーガスタナショナルGC(6365yd/パー72)
世界アマチュアランキング41位の倉林紅のもとに、大会側から招待状が届いたのは1月上旬のこと。「まさか自分がこのコースに来られるなんて思わなかったので、うれしい」。封筒を開き、英字で書かれた招待状を見て、家族全員で初出場を喜んだ。
「お兄ちゃんも『オーガスタに俺も行きたい』って言ってくれて」とキャディに名乗り出た東北福祉大出身の兄・太聖さんとの二人三脚で挑戦する。予選ラウンド2日間はチャンピオンズリトリートを回り、決勝ラウンドに進めば5日(土)に男子メジャー「マスターズ」の舞台・オーガスタナショナルGCでプレーできる。過去にも国内女子ツアーでバッグを担いでもらった経験はあり、「尊敬できるところはたくさんあって心強い。前に自分の意見を通して失敗したこともあるから素直になろうと思います」と屈託なく笑った。

宮里藍さん、有村智恵らを輩出した東北高を昨年に卒業したあとはプロ転向を目指してきた。今年もプロテスト挑戦の意向を示す19歳は、「ショートアイアンが得意」とピンを刺すショットでチャンスメークを図る。「ここはティショットが大事になるホールも多い。ドライバーをもう少し調整していければ」と、まずは決勝進出に向けて意気込んだ。
憧れる選手は2015、16年シーズン賞金女王のイ・ボミ(韓国)。日本でのラストゲームとなった23年「マスターズGCレディース」には倉林も出場し、2日目終了後に行われたセレモニーまで残ってハグしてもらった。愛くるしい笑顔でファンを魅了した先輩プロの背中を追いかけるためにも、初めての大舞台で自信を植え付けたい。優勝すれば女子メジャー4大会(4月「シェブロン選手権」、6月「全米女子オープン」、7月「エビアン選手権」、8月「AIG女子オープン」)の出場権も与えられるビッグイベント。笑顔と一緒に結果を求めていく。(ジョージア州エバンス/石井操)