巨人・若林が開幕戦でサヨナラ打を含む4安打と躍動■巨人 6ー5 ヤクルト(28日・東京ドーム) 巨人の若林楽人外野手が28日、東京ドームで行われたヤクルトとの開幕戦に「1番・左翼」で出場し、延長10回に放ったサヨナラ打を含む6打数4安打、2…
巨人・若林が開幕戦でサヨナラ打を含む4安打と躍動
■巨人 6ー5 ヤクルト(28日・東京ドーム)
巨人の若林楽人外野手が28日、東京ドームで行われたヤクルトとの開幕戦に「1番・左翼」で出場し、延長10回に放ったサヨナラ打を含む6打数4安打、2打点と躍動した。丸佳浩外野手の負傷で巡ってきたチャンスで結果を残したが、26歳は「本当に不安です」と意外な心境を吐露した。
前日27日に阿部慎之助監督から直接通達された大役だった。初回は中前打で出塁。0-5の8回には先頭打者として左前打で出塁し、次打者のトレイ・キャベッジ外野手の2ランで生還。9回も無死一塁から左前打でつなぎ、同点に追いつくビッグニングを演出した。そして延長10回、2死二塁から左越えのサヨナラ打を放った。文句なしのヒーローとなったが、喜びと同時に押し寄せたのは“真逆”ともいえる感情だった。
「今日1日だけじゃなくて、レギュラーの人は継続してチームに必要なことをするというところで、調子悪いときも、調子いいときも貢献度(が高い)というか。明日全くダメだったらやっぱり使いにくいと思いますし。難しいですけど、いいものを継続して……でもやっぱ明日は不安ですね。本当に不安です」
オープン戦で結果を残して掴んだ開幕スタメン。しかし、立場が確約されているレギュラーでないからこそ、調子の波があると出場機会は遠のくと考えている。29日からの出場機会で“爪痕”を残すことを自身に課している。
「(今は)チャンスであるけどピンチでもある。自分のベストを出せるように、というのを本当に心がけています」
ヒーローインタビューの余韻に浸る間もなく、危機感を募らせていた。阿部監督が掲げた「打ち勝つ」野球を体現した若林が、真価が問われる開幕カード第2戦のヤクルト戦に挑む。(湯浅大 / Dai Yuasa)