※本記事は、医師による執筆記事です。美の基本1 「食べ物」特に気をつけなければならないのは、タンパク質とビタミン・ミネラルです。炭水化物と脂質は、苦労しなくても、なんとか摂取できるからです。食品でいえば、肉・魚・卵・大豆・野菜です。これらを…

※本記事は、医師による執筆記事です。

美の基本1 「食べ物」

特に気をつけなければならないのは、タンパク質とビタミン・ミネラルです。
炭水化物と脂質は、苦労しなくても、なんとか摂取できるからです。
食品でいえば、肉・魚・卵・大豆・野菜です。これらを毎日しっかり食べることで、皮膚の美しさは保たれます。
甘い物やアルコール飲料、カフェインの入った飲み物の過剰摂取も、お肌のためには、控えたほうが良いでしょう。

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美の基本2 「運動」

運動による筋肉量の維持や姿勢の保持も、美しさには重要です。
毎日4000歩くらい歩いて、(これは散歩、通勤、家事などで達成可能)さらに週2回くらいは筋トレもしましょう。

美の基本3 「保湿」

保湿に関しては、30歳をすぎたら顔だけでなく、入浴後に保湿剤で全身の保湿をする習慣をつけましょう。
特にフェムゾーン(腟と外陰、男性の場合はペニスと外陰)の保湿の習慣も、第2の顔フェムゾーンの美容には重要です。

美の基本4 「紫外線対策」

最後に紫外線対策も重要です。
紫外線のあたりすぎは、しわやしみ、たるみの原因となります。
外出する際は、日焼け止めを必ずつけましょう。

美の基準

まずは、不完全な場所や、アンバランスがあるほうが、顔も体も、他人からは魅力的に見えるという原則があります。
完璧な美人は、女優や歌手などで大成しないんですね。
さらに美しさというのは、時代や場所によって違いがあり、美醜の認識は、時代に左右される面があります。

時々ガリガリにやせたモデルさんがボーとしているポスター等を見かけるんですが、私は、モデルさんにもカメラマンにも、現代における美意識のゆがみを感じます。
ちょっとふっくらして、にっこりした女性の画像のほうが、私は美しいと感じます。
(これも古い時代の認知のゆがみかもしれませんが)

つまり美しさに関しては、自己評価と他人評価が違います。

自信のない自分や自信のない自分の部分が、周囲の人に、かわいいとか美しいとか評価されることは、頻繁にあることです。
他人の評価を気にしないという姿勢も重要ですが、時々は他人の評価に耳を傾けるのが重要な場合があります。
要は、自分自身の思考や認識を、客観的に把握して制御する能力である“メタ認知力”を磨くように意識しながら生活したほうが良いのです。

美容外科について

最後に美容外科の話をします。
はっきり言って、あまり安すぎる価格を提示している美容外科には問題があります。
安いからと言って受診すると、強引なカウンセラーに、あなたの場合は、その価格では、不完全な手術しかできないといわれ、高額の手術を勧められ、その日のうちにローンを組まされて、手術をされてしまうことがあります。

手術の結果が良ければ、高価でも納得できるでしょうが、結果が良くなければ、気に入らない部分を気にしながら、ローンを返済する散々な状態に陥ってしまいます。
美容外科を受診して、カウンセラーの話を聞いても、納得できなければ、断るようにしましょう。

もちろん少々値段が高くても、手術してくれる医師が、手術の説明をしてくれて、納得できたら手術を受けるシステムのクリニックで、手術を受けるほうをお勧めします。

[文:フェムゾーンラボ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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関口 由紀

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本透析療法学会専門医、博士、経営学修士。女性医療クリニック・LUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。