ウスマン・デンベレは、FCバルセロナでの価値を継続的に証明し始めている。ロナルド・クーマン監督はシーズン序盤に疑問を抱いていたにも関わらず、彼をリスペクトしており、チームの重要な選手になっている。 大きなジレンマは、彼の契約状況という形でや…

ウスマン・デンベレは、FCバルセロナでの価値を継続的に証明し始めている。ロナルド・クーマン監督はシーズン序盤に疑問を抱いていたにも関わらず、彼をリスペクトしており、チームの重要な選手になっている。
大きなジレンマは、彼の契約状況という形でやってくる。クラブは彼の契約更新の可能性を探ってきたが、選手や代理人は交渉に応じる姿勢を見せていないため、新会長は決断を迫られることになるだろう。
フランス人アタッカーの契約は2022年で満了を迎え、バルサはフリーでの退団を阻止しようとするだろう。そのため、来夏に彼と契約更新するか、売却を余儀なくされている。そして、興味を示すクラブには事欠かない。
■移籍が近づいていた昨夏
バルサは、昨夏にはデンベレの売却やレンタルでの放出を検討していた。フランス人選手は大怪我を負っていたため、クラブはマンチェスター・ユナイテッドと買取オプション付きのレンタル移籍で交渉していたが、市場の最終日で破談に終わった。
クーマンは就任当初、彼のパフォーマンスに信頼を寄せておらず、より経験豊富な選手としてオリンピック・リヨンのFWメンフィス・デパイの獲得を好んでいた。そして、バルサはデンベレが契約更新することを条件に、プレミアリーグへの扉を開いた。しかし、最終的に残留が決定し、今シーズンもブラウグラナの一員として戦っている。
■今シーズンはコンスタントに出場
時間の経過とチームメイトの負傷により、デンベレはチームの中で存在感を増している。そして、彼のパフォーマンスは上昇しており、今ではスターティングイレブンの座に定着しつつある。選手はフィジカル的にも順調にいっており、それが彼に継続的な出場をもたらしている。
クーマンは1対1の局面で違いを生み出しているデンベレに期待を寄せているようだ。アンス・ファティが怪我から戻ってきたらどうなるか見届けなければならないが、デンベレを戦力として計算していくだろう。
■デンベレの将来がより不透明に
この活躍により、デンベレの将来についての疑問が上がっている。交渉があったにも関わらず、全ての話し合いは凍結しており、選手と代理人は新会長の就任を待って将来の決断をすることになる。
そして、デンベレは、クラブとバルセロナの街に居心地の良さを感じていることを常に明言している。実際、今夏は何としてでもブラウグラナのクラブに残りたいと考えていたため、プレミアリーグへの移籍には非常に消極的だった。しかし、クラブの経済的な問題は多くを占めることを忘れてはならない。
■今夏の移籍市場が鍵に
疑惑はこの夏にやってくる。バルサは契約出来なければ売却を強要される可能性があり、明らかな弱みを握られた状態で市場に出ることになる。市場には彼のようなクオリティを持った純粋なウインガーはおらず、この歳になっても彼は成長を続けることができる。
マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ユヴェントス、バイエルン・ミュンヘンは彼の動きを追っており、今後数ヶ月のうちに彼の獲得に向けて交渉する可能性がある。あるいは、2022年に同選手の契約が満了を迎えるのを待って、フリーで獲得するだろう。
デンベレのパフォーマンスが向上し続けていれば、バルサは彼を引き留めようとするだろう。選手は現状を喜んでいるだろうが、彼の状況は非常に複雑になっている。そして今は、ブラウグラナのクラブとしての将来を保証することはできない。
これは間違いなく、バルサの新理事会が直面する大きな議題の1つになるだろう。