「DeNA2-1広島」(27日、横浜スタジアム) 広島・羽月隆太郎内野手のグラブからボールがこぼれ落ちる。またこの展開か…。左翼席を埋め尽くした鯉党の脳裏に浮かんだ最悪のシナリオが、現実となってしまった。3試合連続で失策が決勝点に絡み、今…
「DeNA2-1広島」(27日、横浜スタジアム)
広島・羽月隆太郎内野手のグラブからボールがこぼれ落ちる。またこの展開か…。左翼席を埋め尽くした鯉党の脳裏に浮かんだ最悪のシナリオが、現実となってしまった。3試合連続で失策が決勝点に絡み、今季初の3連敗。羽月は「自分のレベルが低すぎです。ただそれだけです」とうなだれるしかなかった。
初回に羽月の本盗で先制したが、四回に落とし穴が待っていた。先発・玉村が安打と四球で無死一、二塁のピンチを招くと、続く宮崎の放った打球は三塁前へ。前進して捕球体勢に入った羽月がファンブルし、満塁とされると、次打者・佐野に中前へ逆転の2点適時打を打たれた。
羽月のプレーについて三好内野守備・走塁コーチは「待っても十分アウトにできた打球」と指摘。「ああいう場面で(失策が)出てしまうと信頼がなくなってしまう。練習から厳しく言うしかない」と気を引き締め直す必要性を説いた。
横浜での3連戦はとにかくミスが失点につながった。25日は同点の七回に堂林が一ゴロを後逸し、決勝点を献上。26日は三回1死で一塁手・二俣が送球を捕球できず出塁を許すと、続く蝦名の打球に対してダイビングキャッチを試みた左翼手・ファビアンが後逸し、決勝点を奪われていた。
この日も同じような展開で惜敗。新井貴浩監督は「エラーはつきもの。また思い切ってやってくれたらいいと思います」と羽月を責めることなく、積極的なプレーを求めた。打線も3戦連続で1得点以下と投手陣を援護できず、昨季から続く横浜スタジアムでの連敗は「7」となり、球団ワーストを更新した。カープの強みは堅い守り。原点に立ち返り、再浮上を目指していく。