「大楠賞争奪戦・G3」 12Rで決勝戦が行われ、山田庸平(37)=佐賀・94期・S1=が嘉永泰斗(熊本)マークから最終バックで番手まくりを放って1着。G3は昨年3月に当所で開催された大阪・関西万博協賛以来で通算5回目、地元の開設記念シリー…

 「大楠賞争奪戦・G3」

 12Rで決勝戦が行われ、山田庸平(37)=佐賀・94期・S1=が嘉永泰斗(熊本)マークから最終バックで番手まくりを放って1着。G3は昨年3月に当所で開催された大阪・関西万博協賛以来で通算5回目、地元の開設記念シリーズは初優勝を飾った。2、3着は山田久徳(京都)、杉森輝大(茨城)の順で入った。

 ファンの大きな声援と期待に応えた山田庸。「地元で完全優勝ができると思っていなかった。最高の結果だった」と自身初めてとなる地元記念制覇に笑顔を見せた。

 レースは前を任せた嘉永が打鐘前から踏んで先行態勢に。追い上げて4番手を取った太田海也(岡山)が巻き返してきたが、山田庸はこの動きに合わせ、けん制しながら前へと踏んでマッチレースに。「最後はしっかり踏めた。接触があって何とも言えない感じだった」と太田は落車したが、山田庸は先頭でゴールを駆け抜けた。

 前場所のG2・ウィナーズカップ(伊東)では最終日にバンクレコードを記録し、今回は完全優勝と状態も流れも右肩上がり。「G1で戦えそうだし、そこで結果が出れば、今年はいいところまで行けそう」と次のG1・日本選手権(29日~5月4日・名古屋)で好成績を残し、つかんだ手応えを確かなものにする。