<春季高校野球神奈川県大会:横浜11-0市ケ尾>◇12日◇3回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷球場 公式戦21連勝を果たした横浜に新たな風が吹いている。 センバツ後、初の公式戦となった春季神奈川大会で4月に入学したばかりの1年生がデビューを果た…
<春季高校野球神奈川県大会:横浜11-0市ケ尾>◇12日◇3回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷球場
公式戦21連勝を果たした横浜に新たな風が吹いている。
センバツ後、初の公式戦となった春季神奈川大会で4月に入学したばかりの1年生がデビューを果たした。投手では4回に3番手で登板した福井 那留投手(1年)が1回と0/3で2奪三振を奪い、勝利に貢献した。
福井は横浜で主将を務める阿部 葉太外野手(3年)と同じ愛知豊橋ボーイズ出身。中学3年時で146キロを計測し、U-15の日本代表にも選出された実力を持つ。WBSC U-15ワールドカップではメキシコ戦で7回完投勝利を挙げるなど好投を見せ、チームの優勝に貢献している。
この日は先頭を遊ゴロに打ち取ると、続く打者をキレのあるスライダーで二者連続三振に切った。最速146キロを誇る直球だけでなく、「自分のペースで投げられる」とクイックを織り交ぜながらの投球術はセンスを感じさせた。
4回裏の攻撃ではショートへの内野安打を放ち、高校初ヒットを記録した。しかし、2イニング目の投球で「ヒットが出て自分に油断が出た」と市ケ尾打線に連打を浴びて許してマウンドを譲った。
それでも強力投手陣の横浜で早くもメンバー入りし、春の初戦から公式戦のマウンドを踏んだことからも期待の高さが見える。福井も「自分の長所である強い真っすぐや、キレのある変化球を武器にアピールしていきたい」と意気込んでいた。
野手でもU-15日本代表で正遊撃手を務めた川上 慧選手(1年)が名を連ねるなどフレッシュな顔ぶれとなった。村田 浩明監督が「新たな選手が出てきて欲しい」と促す中で、早くも1年生が存在感を示している。