国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイス・ローザンヌで理事会を行い、28年ロサンゼルス五輪の実施種目などを発表した。卓球では男女それぞれの団体種目がなくなり、新たに混合団体と男女それぞれのダブルスが追加。従来の男女シングルスと混合ダ…
国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイス・ローザンヌで理事会を行い、28年ロサンゼルス五輪の実施種目などを発表した。卓球では男女それぞれの団体種目がなくなり、新たに混合団体と男女それぞれのダブルスが追加。従来の男女シングルスと混合ダブルスと合わせて計6種目が実施されることになり、昨夏のパリ五輪と比べるとメダルイベントが1つ増えることになる。
それを受けて、日本卓球協会の宮崎義仁専務理事が10日、都内で取材に応じた。「男女ともに強いのは中国と日本、それ以外だと韓国ぐらい。日本にとっては有利に進む。混合団体も問題はない」と所感を語った。
ただ1つネックとなるのが、五輪に出場できる選手の絶対数は変わらないこと。日本から派遣できる選手数は従来通り、男女それぞれ3枠と変わらない見通しで、ダブルス種目が追加されたとはいえ、2枠を使ってしまうダブルス専門選手を優先して派遣することは難しい。パリ五輪と同じく男女それぞれのシングルス2人に団体要員を含めた3人を五輪代表とし、ダブルスはその中でペアリングする形を取ることが濃厚だ。
「シングルスで勝負した上位2名と、あと1名は強化本部推薦となる」と宮崎専務理事。今後の選考方法については「変わってくると思う。(世界ランキング重視になる)でしょうね」と予想した。