木浪は4日のゲームで逆方向へ走者一掃となる適時打を放った(C)産経新聞社 阪神が単独首位に浮上した。 注目された今季最初の伝統の一戦、3連戦を見事3タテ。最終日となった6日の巨人戦(東京ドーム)では門別啓人が6回途中5安打無失点の粘投でプロ…

 

木浪は4日のゲームで逆方向へ走者一掃となる適時打を放った(C)産経新聞社

 

 阪神が単独首位に浮上した。

 注目された今季最初の伝統の一戦、3連戦を見事3タテ。最終日となった6日の巨人戦(東京ドーム)では門別啓人が6回途中5安打無失点の粘投でプロ初勝利をあげた。

【プロ野球解説】阪神が3連勝単独首位「巨人戸郷がなぜ苦しんだのか?」中日痛い引き分け「守備の指示をしっかりするべき!」DeNA守備のミス…楽天宗山1番起用「継続するべき!」ロッテ田中晴也は勝てる投手!

 阪神の快進撃の要因には何があるのか。球界内からも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は6日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】阪神が3連勝単独首位「巨人戸郷がなぜ苦しんだのか?」中日痛い引き分け「守備の指示をしっかりするべき!」DeNA守備のミス…楽天宗山1番起用「継続するべき!」ロッテ田中晴也は勝てる投手!」と題した動画を更新。週末の各球団、3連戦の振り返りを独自の目線で語っている。

 その中で4日のゲームで3回3失点、早期KOとなった戸郷翔征に関して言及。「打たれ方もあまり良くなかった」としながら、戸郷に関しては直球でファールを取り、フォークで落とすという必勝パターンがありながら「小手先でやっているような感じを受ける」と指摘。

 背景には昨年までエースを務めた菅野智之がいなくなり、自身に重責を感じている可能性もあるとした。

 その上で浮上に関しては「全力で5、6回までいってみる そういう作業をやってほしいな」と助言を送ることも忘れなかった。

 また初戦に戸郷を早期KO、救援陣も打ち込み7点を奪った阪神打線に関しても言及。1試合目、2試合目とも阪神打線に明確な意志を感じたとする。

 2戦目も初回に佐藤輝明が逆方向に本塁打を放つなど、赤星優志を攻略。この点に関して高木氏は「各打者が1試合目と同様に逆方向に打つんだよ」とコメント。「特に左バッターが逆方向に打つケースが多いんだよね」とした。

 佐藤輝明の2戦目の1試合2発の逆方向弾含め、「木浪も1試合目のとき、満塁のとき流している」と4日のゲームでは7回二死満塁の好機に木浪聖也が走者一掃となる適時二塁打を放ったことに注目。

 この場面、木浪は1ストライクから2球目、堀田賢慎の146キロストレートをレフト線へ運び試合を決定づける大きな3点を奪った。

 同じく左打者の前川右京も流し打ちでチャンスメイクに貢献しているとした。

 「逆方向に打つ、(チームで)ミーティングされているな それができる阪神の選手たちの高い技術があるな」とチーム一丸となって、巨人投手陣を攻略していったことが3連勝へとつながったと解説した。

 動画内では他球団の戦いぶりについても触れている。

 23年に日本一を飾った阪神では藤川球児新監督がどんな手法でチームを上昇気流に乗せていくのかも注目されている。このまま走るか、今週の戦いぶりも引き続き、話題を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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