◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 最終日(20日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)1mに満たないパットが外れた。首位に2打差で迎えた後半16番(パー5)、グリーン奥からの3打目でつくった絶好のバーディチ…

山下美夢有は終盤16番でショートパットを外してバーディを奪えなかった

◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 最終日(20日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)

1mに満たないパットが外れた。首位に2打差で迎えた後半16番(パー5)、グリーン奥からの3打目でつくった絶好のバーディチャンス。山下美夢有の1打は、カップの右淵に蹴られた。「ほとんど真っすぐのライン。“カップ内”で打とうと思ったけれど、ストロークがあまり良くなかった」。接近したはずの米ツアー初優勝が途端に遠のいた。

続く17番(パー3)でもティショットを3m弱につけながら、バーディパットを沈められない。「グリーンが読みづらいというか、傾斜もあって、微妙にスライスするのか、しないのかというラインが結構多かった。その中でもしっかり決め切らないと優勝できない」と、うつむく。6バーディ、ボギーなしの「66」で通算19アンダー3位。優勝したイングリッド・リンドブラッド(スウェーデン)とは2打差だった。

終盤に上位にプレッシャーをかけられなかった

首位と4打差で迎えたこの日の朝は、「練習場ではあまりショットが良くなかった」という。それがスタートして「ティエリアで、良いリズムで振れている感じがあった」と逆転の可能性を信じてプレーできた。出だし1番(パー5)から2連続バーディで飛び出し、「どこで何があるか分からない。ついていきたい」と、リンドブラッド、そして2位だった岩井明愛とのルーキー対決に挑んでいった。

「本当に最後はパットかなと改めて思いました」と惜敗を受け止める。「粘り強いゴルフをしないと優勝できない。ああいう距離で確実にバーディを獲るというところ」

次週はメジャー初戦

リベンジの機会は次週のメジャー初戦「シェブロン選手権」(テキサス州ザ・クラブatカールトンウッズ)。今季5戦で3度目のトップ10に「久しぶりに自分らしいプレーができている」実感はある。「ショットのスイングプレーンはまだイメージ通りではない。そこに近づけるように来週も頑張ります」と顔を上げた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)

初優勝ならず