◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(6日)◇葛城GC山名C(静岡)◇6475yd(パー72)◇雨(観衆1489人)無情にも全美貞(韓国)のボールはカップ右をクルリと回って蹴られた。ギャラリーからは「あー」と落胆の声が上がった…

42歳の全美貞はプレーオフで敗れた

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(6日)◇葛城GC山名C(静岡)◇6475yd(パー72)◇雨(観衆1489人)

無情にも全美貞(韓国)のボールはカップ右をクルリと回って蹴られた。ギャラリーからは「あー」と落胆の声が上がった。

正規の最終18番(パー5)、80cmのバーディパットを沈めれば8年ぶりの優勝だった。「思ったより切れて弾かれたのでしょうがない。緊張は、したのはした」。17番(パー3)で5mのバーディパットを沈めて通算13アンダーでトップの穴井詩に並んでいた。プレーオフで穴井に競り負け、42歳は肩を落とした。

最終日は穴井(37歳)、藤田さいき(39歳)と平均年齢39歳の最終組。飛ばし屋の2人にティショットで10yd以上置いていかれることもあった。「3人ともすごい仲が良いですが、距離の差がすごくて疲れた」。それでもツアー25勝の経験値を駆使し、ボギーなしの4バーディ「68」。「自信につながった。これからが楽しみ」と前を向いた。

藤田さいきは1打及ばなかった

藤田は4バーディ、2ボギーの「70」でプレーし、通算12アンダー3位で大会を終えた。「幸せな時間でした。面白かったです。久しぶりにヒリヒリした感じ。先輩のオーラがすごかったし、うれしかった」と18ホール、一打一打をかみ締めた。

前週「アクサレディス」はぎっくり腰で棄権。状態が心配される中、72ホールを完走した。「腰はやばいですし、きのうぐらいから体調が悪い。疲れたとか言えない。先輩が頑張っているので」。満身創痍の体にムチを打ちながら気持ちを切り替えた。(静岡県袋井市/玉木充)