コーラ監督「まだ打撃だけを行っている状態」 復帰への道筋が立っていない。右肩関節唇の修復のため10日間の負傷者リスト(IL)入りしているレッドソックス・吉田正尚外野手は、実戦復帰までまだ時間がかかると、アレックス・コーラ監督が言及した。米メ…

コーラ監督「まだ打撃だけを行っている状態」

 復帰への道筋が立っていない。右肩関節唇の修復のため10日間の負傷者リスト(IL)入りしているレッドソックス・吉田正尚外野手は、実戦復帰までまだ時間がかかると、アレックス・コーラ監督が言及した。米メディアは「ヨシダが近い将来に復帰することはなさそうだ」とし、長期離脱の可能性を指摘している。

 昨季は指名打者として101試合出場し、左翼では1試合のみ。肩の状態から守備機会を与えられることがなく、打撃でも打率.280、10本塁打、56打点と移籍1年目の2023年から成績を下げた。昨年10月に右肩関節唇の修復手術を受け、キャンプの調整も遅れていた。開幕からIL入りし、今季はまだ出場がない。

 この日、コーラ監督は地元メディアの取材に応じ、吉田は「下(キャンプ地のフォート・マイヤーズ)ではまだ打撃だけを行っている状態で、(守備は)スローイング・プログラムを行っている状況だ」と言及した。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」はその言葉を受け、「2025年シーズン開幕から1か月が経過したが、ヨシダが近い将来に復帰することはなさそうだ」と指摘する。

「守備には就けない状況で、現在も肩のリハビリを行っている」とし、実戦復帰はまだ先と推測。その上で、「ヨシダが既に欠場した期間を考慮すると、遅かれ早かれ60日間のILに移行することは理にかなっている。そうなれば、早くても復帰は5月末になるが、ヨシダの復帰日が不透明なことから問題ないかもしれない」とし、前半戦の早い復帰にも悲観的な見方をした。

 吉田がいない間、指名打者は主にラファエル・デバース内野手が務め、左翼には新進気鋭のジャレン・デュラン外野手が絶対的な存在となった。チーム内競争も過熱し、昨オフからトレードの噂も絶えない。果たして肩の状態が回復し、再びバットで貢献できるだろうか。(Full-Count編集部)