プロ野球セ・リーグのタイトルパートナーであり、日本最大の発電会社として脱炭素社会の実現に挑んでいる株式会社JERAでは、挑戦を続ける選手や彼らを支える球団スタッフ、そしてファンとともに“かけがえのない日常がずっと続く未来”を目指して「JE…
プロ野球セ・リーグのタイトルパートナーであり、日本最大の発電会社として脱炭素社会の実現に挑んでいる株式会社JERAでは、挑戦を続ける選手や彼らを支える球団スタッフ、そしてファンとともに“かけがえのない日常がずっと続く未来”を目指して「JERAセ・リーグ CHALLENGE」を繰り広げている。
その一環として、JERA社がセ・リーグの球団と協力し、地域の未来を担う小学生に、環境について考えるきっかけとスポーツが与える感動を伝える「JERAセ・リーグ CHALLENGE 次世代支援 プロジェクト」を実施。昨年(横浜DeNAベイスターズ、読売ジャイアンツ)に続いて、今年は11月29日に東京ヤクルトスワローズ主催で足立区西新井小学校(東京都足立区)を訪問し、特別授業及び野球教室が開催された。
環境・エネルギーについての特別授業は、小学5年生74人を対象に行われた。冒頭、MC役のDJケチャップ氏が教室を盛り上げると、そこにヤクルトの現役選手である中村悠平捕手、木澤尚文投手の両選手がユニフォーム姿で登場した。子どもたちが歓声を上げる中、中村選手は「限られた時間ですけど、いい1日にしましょう!」、木澤選手は「楽しい時間になるようたくさんお話しましょう!」と呼びかけ、子どもたちに混じって“授業”を受けた。
授業の講師役はJERA社の大野裕司さん。電気の仕組み、地球温暖化の原因などを学び、そして「二酸化炭素を減らすために自分たちができることは?」の問いについて全員で考えた。そしてJERA社が目指している「二酸化炭素を出さない火力発電」についても紹介し、アンモニアを燃料にした火力発電に子どもたちは驚いた様子。中村、木澤の両選手も手を挙げながら授業に参加し、「いろいろな方のおかげで自分たちが生活できているんだなと改めて感じました」(中村)と頷いた。
教室内に子どもたちの元気な声が飛び交った中、DJケチャップ氏が「では、今から外で野球をしたいと思います!」と宣言すると、「イエーイ!」と叫び声。その勢いのまま教室を飛び出し、人工芝の敷かれた校庭に繰り出した。
「スポーツ特別授業」としての「野球教室」は、中村、木澤の両選手に加え、元選手で現在は球団職員の三輪正義氏がコーチ役として参加した。
5年生74人中、野球経験者は10人程度という中、最初に木澤投手と三輪コーチがキャッチボールのデモンストレーション。最速156キロを誇る木澤投手が軽めながら腕を振ってボールを投じると、子どもたちから「はやっ!」「すげー!」と驚嘆の声が上がった。
そして木澤投手から「まず、真っ直ぐに立つこと。そして投げたい方向に真っ直ぐに足を出すこと」と投球する際のポイントを教えられた子どもたちが、実際にキャッチボールに挑戦。三輪コーチから「何度でも失敗してもいい。プロの選手たちもいっぱい失敗するんだから。チャレンジすることが大事」と背中を押す声が飛ぶ中、2人1組となってボールを投げ合った。すると、子どもたちから「難しい!」「でも面白い!」「やったノーバウンドで届いた!」などの声が聞かれた。
「ピッチング」の授業では、 “世界一の捕手”の称号も持つ中村選手がキャッチャー役を務めると、ストライクボールを投げた子どもに駆け寄りながら抱き抱えて大盛り上がり。2023年のWBC決勝でアメリカ代表のマイク・トラウト選手を三振に仕留めて優勝を決めて大谷翔平投手(現ロサンゼルス・ドジャース)と抱き合った名シーンを再現して「(WBC優勝を)思い出しましたね」と中村選手も笑み。子どもたちからは「僕も!」「俺もやりたい!」との声が上がると、それに中村選手も応え、何度も優勝シーンの再現が行われた。
さらに「バッティング」の授業では、再び中村選手が、今度はバットを握ってティー打撃のデモンストレーションを行った。1度目のスイングではライナー性の打球となったが、気合を入れ直した2度目のスイングでは、柔らかいソフトボールを高さ約20メートルの5階建ての校舎を越えて屋上プールに着弾させた。この大飛球に子どもたちから「スッゲー!」「あんなに飛ぶんだ!」などの驚きの声が上がった。
そして今度は子どもたちの番。バッティングのコツについて、中村選手は「みんな、ヒットじゃなくて、ホームランを打ちたいんでしょ?」との言葉の後、「腕を伸ばしたところで打つこと。ボールの下を打つこと。そして、思い切りバットを振ること!」とアドバイス。子どもたちは何度も失敗しながらも力一杯にバットを振ると、次第にコツも掴み出し、鋭い飛球も飛ぶようになった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、野球教室も終了を迎えた。別れを惜しむ子どもたちに向け、最後にヤクルトのチームキャップを全員にプレゼント。さらに中村選手からオリジナルリストバンド、木澤投手からはサインボールが贈られ、ジャンケン大会でも大盛り上がり。最後に行われた記念撮影でも元気な子どもたちの声が弾け、笑顔あふれる特別授業となった。
その元気と笑顔に中村、木澤の両選手もパワーをもらったようだった。「野球をやってない子どもたちと野球をするという機会は今まであまりなかったですし、僕自身にとってもすごい貴重な経験になりました。子どもたちには、これを機に野球に興味を持って、野球を好きになってもらえたらいいなと思います」と木澤投手。「子どもたちの活気に乗せられて、非常に楽しい時間を過ごせました」という中村選手からは「少しでも野球に興味を持ってもらって、東京なので是非、神宮にでも東京ドームにでも足を運んで、実際の試合も見てもらいたい」と新たな野球ファン誕生を願った。
さらに中村選手は「僕自身も今回、改めてJERAさんが行なっている内容を詳しく知ることができました。子どもたちと一緒に勉強できて、一緒に野球をできて楽しかった。すごくいい取り組みだと思います」と次世代プロジェクトの継続とさらなる発展を期待。木澤投手も「環境問題についても、子どもたちがどれだけ興味を持って向き合ってくれるかが大事。僕も大人の一人として取り組んでいかないといけないですね」と心を新たにしていた。
日本最大の発電会社であるJERAは、再生可能エネルギーの積極的な導入や、CO2を出さないゼロエミッション火力発電への挑戦などを通じて、脱炭素社会の実現に挑戦している。日本の未来のためには次世代を担う子どもたちへの支援は不可欠であり、そのために野球を通じて今後も多くの活動を実施して行く予定となっている。