「DeNA2-4阪神」(24日、横浜スタジアム) 阪神が1点ビハインドの七回に3点を奪って逆転勝ちで4連勝。投手陣は先発・富田から岩貞、漆原、及川とつなぎ、九回は桐敷が締めてプロ初セーブを挙げた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏が藤川監…
「DeNA2-4阪神」(24日、横浜スタジアム)
阪神が1点ビハインドの七回に3点を奪って逆転勝ちで4連勝。投手陣は先発・富田から岩貞、漆原、及川とつなぎ、九回は桐敷が締めてプロ初セーブを挙げた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏が藤川監督の継投について「勇気を持った采配」と評した。
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勝ちパターンの石井と守護神・岩崎を温存しての勝利。6連戦の最中で25日から巨人3連戦ということを考えれば、両投手の3連投を避けることができたのは大きい。
勝ちパターンに頼りたくなる展開の中、勇気を持った藤川監督の采配だと感じた。2点リードの七回は漆原を送り込んだ。いつもは同点か負けている展開での登板が多い漆原も意気に感じたことだろう。しっかり腕を振って起用に応えた。
九回の桐敷は先を見据えた起用だったと思う。岩崎に頼ってばかりではいけない。ましてや先の長いシーズン、何が起こるか分からない。そんな不測の事態に備えて桐敷に経験を積ませたのではないか。2安打を浴びてピンチを招いたが、相手も必死なのだから、そう簡単に3人でピシャリとはいかない。大事なのは走者を出しても得点を許さないこと。桐敷もまた監督の期待に応えた。
4月5日以来の1軍登板となった先発の富田についても藤川監督の考え方がのぞく。先発投手は決まった6人で回していくという考えもあるが、藤川監督はまだ序盤ということもあって、いろんな投手にチャンスを与えて見極めていく方針なのだろう。門別も開幕3戦目で先発した後、中継ぎに回り再び先発の機会を得たが、富田も同じような立場にいるといえる。
富田は初回に失点したが、その後は得点を与えなかった。5回2失点は及第点。勝利投手にはなれなかったが、試合をつくるという先発の役目をしっかり果たした。この投球なら次回もチャンスをもらえるだろう。