プロ野球セ・リーグのタイトルパートナーであり、日本最大の発電会社として脱炭素社会の実現に挑んでいる株式会社JERAでは、挑戦を続ける選手や彼らを支える球団スタッフ、そしてファンとともに“かけがえのない日常がずっと続く未来”を目指して「JE…
プロ野球セ・リーグのタイトルパートナーであり、日本最大の発電会社として脱炭素社会の実現に挑んでいる株式会社JERAでは、挑戦を続ける選手や彼らを支える球団スタッフ、そしてファンとともに“かけがえのない日常がずっと続く未来”を目指して「JERA セ・リーグ CHALLENGE」を繰り広げている。
その一環として、セ・リーグの球団とファン、JERAが協力し、街の清掃活動を行う「シティクリーンプロジェクト」が年間を通して実施され、今年で2年目を迎える。今回は中日ドラゴンズと阪神タイガースの2球団の取り組みを紹介したい。
■中日ドラゴンズ(2024年6月22日@名古屋市)
2024年最初の「シティクリーンプロジェクト」は、愛知県名古屋市にある「ナゴヤ球場」の周辺エリアで実施された。50名を超える親子連れが参加し、中日ファンにとっては“聖地”周辺の清掃活動を行った。
受付では、軍手、トング、ゴミ袋の3点セットにプラスして、今年も「昇竜レプリカユニホーム」が配られた。今年のデザインは、かわいいピンクのサクラ柄。4月の試合で配布された限定品であり、参加者からは「4月の試合に行けずもらえなかったので、もらえてうれしい!大切にします!」とテンションアップ。さらにゲストして、快速球を武器に「スピードガンの申し子」と呼ばれた小松辰雄氏、美しいバッティングフォームからの勝負強い打撃で活躍した川又米利氏、パワーとスピードを兼備した強打者として2017年WBCでも活躍した平田良介氏の3人のOBがゲスト参加し、さらに大人気の球団マスコット・ドアラまで登場して会場は大盛り上がりとなった。
今回の清掃エリアは、「ナゴヤ球場の北と東に面した歩道」、「球場東側の八幡公園」、「球場北側の露橋公園」の3箇所。ゲストのOBを先頭に3つの班に分かれてゴミ拾いを行った。歩道の清掃では、樹脂製のパイプやゴム長靴、さらには壊れた大型テレビまで捨てられており、参加者は「広い公園もすぐ近くにあって子どもたちも通る道だと思うので、きれいにしておきたいですよね」と腕まくり。一方の公園エリアは、一見すると綺麗な風景も、よく見ると植木の影や落ち葉に混ざってタバコの吸殻やお菓子の袋、空き缶・空きペットボトルなどいろんなゴミが捨てられており、みるみるうちにゴミ袋が膨らんだ。なかにはガラスの破片を拾ったという参加者もおり、「公園に落ちていたら危ないですよね。今回気づいて拾えて良かった」などと話した。
時間はあっという間に過ぎ、ナゴヤ球場に戻ってきた参加者。曇り空も、その表情は晴れやか。「ゴミ拾いって一人ではなかなかできないけど、みんなでやるとあっという間に拾えるし達成感ありますよね。子どもにもいい勉強になるし、ドラゴンズの応援にもなるなんて、この企画は一石三鳥ですよ!」と笑顔を見せた。ゲストで参加したOB陣も、「僕らの時代はこんなに暑くなかった。気候変動が進むともしかすると気軽に野球ができなくなってしまうかもしれない。そうしないために、一人ひとりが環境について改めて考える機会になったんじゃないかな」(小松氏)、「ナゴヤ球場は今では二軍の本拠地だけど、僕にとっては自分を育ててくれた聖地。そこをファンの方々が一生懸命きれいにしてくれるなんて、こんなにありがたいことはないです。野球を通じて『ゴミを捨てない、増やさない』そんな意識が広まっていったらうれしいですね」(川又氏)、「現役時代は、こんなにファンの方々と近くで会ってお話する機会はありませんでした。もちろん球場でも大きな声援に勇気づけられていますが、こうして直接交わす言葉にしかない力も感じます!現役の選手たちにも参加してもらえたら、彼らにとってもすごく良い経験になると思います!」(平田氏)と、いずれも充実の表情を見せていた。
昨年の「シティクリーンプロジェクト」は雨のため途中で中断となったが、今年は梅雨入り発表直後にも関わらず、雨に降られずに見事にリベンジ。最後に球団から参加者へ、同日バンテリンドームで行われる公式戦のチケットがプレゼントされ、この日の活動は無事終了した。
■阪神タイガース(2024年7月6日@尼崎市)
2024年2回目の「シティクリーンプロジェクト」は、兵庫県尼崎市にある「大物公園」と「稲川公園」で実施された。阪神タイガース公式ファンクラブKIDS会員の小学生と保護者37組74名に加え、尼崎市民の親子の8組16名も参加した。受付時には「JERA セ・リーグ CHALLENGE」の取り組みのひとつである「アップサイクル」に協力するため、たくさんの空のペットボトルを持ってきた参加者の姿も見られた。
今回の会場の「大物公園」は2025年のオープンが予定されている阪神タイガースの新ファーム施設「ゼロカーボンベースボールパーク」に隣接していることから、憩いの場・遊びの場としての再整備が予定されている。また、この公園に加えて、来年新たにスタジアムが誕生する小田南公園や大物川緑地、さらに尼崎市内の阪神電車の各駅でも省エネルギー化と再エネ設備の導入を目指していくことから、尼崎市は脱炭素先行地域に選定された。当日はこれらの取り組みについての説明もパネルで展示され、参加者へ周知された。
配布されたキッズジャージとイエローチェックハットに身を包んだファンが胸を躍らせる中、開会式が始まった。MCのお笑い芸人・代走みつくに氏の紹介で、阪神タイガースSAの糸井嘉男氏、球団OBの今成亮太氏、タイガースアカデミーコーチの望月惇志氏、桑原謙太朗氏、そして尼崎市キャラクターのエコあま君も登場。糸井氏は「グンモーニン!今日のためにロサンゼルスから飛んできました!」と挨拶し、会場を沸かせた。続いて望月氏も「水分をしっかり摂りながらゴミを拾いましょう!」と子どもたちに呼びかけて清掃活動がスタートした。
清掃活動が始まると、子どもたちは「あったよ!」とトングで次々ゴミを拾って見せた。一見綺麗に見える公園だが、目を凝らしてみるとタバコの吸い殻やガラスの破片などの小さいゴミがたくさん落ちている。中にはタイヤやマット、傘などの大きいゴミを発見し、驚きが隠せない参加者もいた。
今成氏は「こうしてみんなで清掃活動をすることは、子どもたちが大きくなってからも『街を綺麗にしよう』と心がけることにつながるので、教育にもすごくいいなと思います」と話した。さらに、「ゴミを拾いながら野球に関する質問をしてくれる子もいて、良い場だなと思いました。このイベントが入り口となって、ゴミを拾う癖をつけることや、野球を始めるきっかけにもなってくれれば嬉しいです」と望月氏。糸井氏と子どもたちは互いに「めっちゃ楽しかったよ!」と元気に話し、笑顔が溢れた。
1時間の清掃活動はあっという間に終了。広場に戻った参加者は、袋いっぱいに回収したゴミを燃えるゴミやびん・缶・ペットボトルなど種類ごとに分別した。閉会式では今成氏の「楽しかった人〜?」という呼びかけに対して、大人も含めた全員が大きく挙手。さらに、糸井氏の「ゴミを掃除したら心が綺麗になる。みんなの心もピカピカです!」という言葉を受けて子どもたちは嬉しそうな表情を見せた。最後には参加した4名のOBから子どもたちへサイン色紙がプレゼントされ、充実した1日を終えた。
日本最大の発電会社であるJERAは、再生可能エネルギーの積極的な導入や、CO2を出さないゼロエミッション火力発電の実現などを通じて、脱炭素社会の実現に挑戦しており、そのために子どもたちを主役とした社会貢献活動と野球振興に積極的に取り組んでいる。今回の「シティクリーンプロジェクト」でも「大好きな野球をいつまでも楽しめる未来のためにも、今後とも、ぜひ皆さんのご協力をお願いいたします!大きな夢に向かって、ひとつずつ。」と話している。