6月にイタリアで開かれるヨットレースの世界大会に、名城大ヨット部が日本代表として出場する。長い歴史を持つ同部だが、団体での世界大会出場は初めて。メダル獲得を目標に掲げている。 「もう少し帆の角度を変えよう」「傾きを確認して」 今月11日、…

 6月にイタリアで開かれるヨットレースの世界大会に、名城大ヨット部が日本代表として出場する。長い歴史を持つ同部だが、団体での世界大会出場は初めて。メダル獲得を目標に掲げている。

 「もう少し帆の角度を変えよう」「傾きを確認して」

 今月11日、愛知県蒲郡市の三河湾上に浮かぶヨットで、部員6人が声を掛け合っていた。

 常に風向きやヨットの傾く角度に気を配る。この日の風速は平均2.7メートル。風をうまくとらえたヨットは、ぐんぐん加速していった。

■メンバー6人中5人が未経験者

 6人は、6月4日からイタリア・ガルダ湖で開かれるFISU(国際大学スポーツ連盟)主催の「世界大学セーリング選手権大会」に出場する。14カ国16チームが参加。4~6人が乗り込み、一斉にスタートしてゴールの早さを競う。

 同大では部員のほとんどが、大学からヨットを始める。今回のメンバー6人のうち5人が未経験者。だが、毎週末のヨットでの練習に加え、平日はウェートトレーニングなどをこなし、実力を付けていった。

 3月に愛知県豊川市であったレースで準優勝。優勝校の辞退を受けて、世界大会の出場が決まった。1950年の創部以来、団体戦では初の快挙だ。横井誠也主将(4年)は「みんなで力を合わせて、必ずメダルを獲得したい」と意気込む。