磐田の元日本代表GK川島永嗣は14日、日本サッカー協会(JFA)のオンラインイベント「ゴールキーパーを語ろう~川島選手の道のり~」に出席し、3月に8大会連続のW杯出場を決めた日本代表のGK陣に金言を送った。 川島は2010年の南アフリカ大…

 磐田の元日本代表GK川島永嗣は14日、日本サッカー協会(JFA)のオンラインイベント「ゴールキーパーを語ろう~川島選手の道のり~」に出席し、3月に8大会連続のW杯出場を決めた日本代表のGK陣に金言を送った。

 川島は2010年の南アフリカ大会から前回のカタール大会まで、4大会連続でW杯メンバーに選出された。通算キャップ数は95試合で、現所属の磐田でGKコーチを務める元日本代表の川口能活氏(115試合)に続いてGKでは歴代2位。長年、サムライブルーのゴールマウスを守り続けてきた。

 現日本代表は3月のバーレーン戦(2〇0)に勝利し、史上最速となる3試合を残してのW杯出場を決めた。北中米W杯は来年の7月に開幕。W杯の舞台について「W杯は一言で簡単に表せるようなものではない。雰囲気もそうですし、4年に一度という時間をかけた中でやってくる大会でもあるので、自分のチームで臨む試合と意味合いが変わってくる」と表すと、「その中で高いパフォーマンスを出すためには、4年間の中でどれだけ高い目標を持って、高い志を持ってやれるかということでしか、高いパフォーマンスに変わらない」と続けた。

 しかし、ベルギー、スコットランド、フランスなどでのプレーを経て、昨季14年ぶりにJリーグに復帰した守護神は「日本のGKの印象がかなり上がっている。今まで以上に突き詰めているGKが多い」と目を細める。日本代表は長年、世界で通用するGKの育成に課題があったが、現在はGK鈴木彩艶がイタリア1部パルマで先発の座をつかむなど、新たな段階に進んでいる。川島も「劣等感はもっとなくなって良い。より高いレベルでプレーできると確信している」と太鼓判を押すと、「残り1年という限られた時間でパフォーマンスを完成に近づけることは出来るが、小さくまとまらないでほしい。より大きなものを目指して日々葛藤して欲しい。もっと大きいものを見据えてこの1年を過ごしてほしいと思います」とエールを送った。

 イベントではJFAGKプロジェクト所属の加藤好男氏とのトークセッションを行い、自身がプレーした国がそれぞれ求めていたGKの違い、磐田でのプレー映像を元にした解説、自身のGK像などを語った。