4月22日(現地時間21日)、元NBAプレーヤーのマイケル・カーター・ウィリアムズがアマチュアボクシングでデビューすると報じ…

 4月22日(現地時間21日)、元NBAプレーヤーのマイケル・カーター・ウィリアムズがアマチュアボクシングでデビューすると報じられた。『ESPN』のアンドレアス・ヘイル記者が伝えている。

 現在33歳でシラキュース大学出身のウィリアムズは、2013年にフィラデルフィア・セブンティシクサーズに全体13位指名を受けて入団。1年目から先発として全70試合に出場し、1試合平均16.7得点6.2リバウンド6.3アシスト1.9スティールと優れたスタッツを残し、見事新人賞に輝く。

 その後の活躍も大きく期待されていたウィリアムズだったが、2年目にはミルウォーキー・バックスへトレードされ、以降はケガの影響もあって思うようなシーズンは過ごせず。2020年にはオーランド・マジックで2年契約を勝ち取ったが、2021-22シーズンは全休となり、2024年10月に現役引退を表明した。

 プロアスリートのストーリーを幅広く紹介している現地メディア『The Players’ Tribune』において、ウィリアムズは「もうゲームに出場することはない。僕は自分のキャリアに満足しているし、たくさんのことを成し遂げ、想像以上の人生を送ったよ。素晴らしい人々に出会い、恩返しもすることができた。すべてに感謝しているし、後悔は全くない」と、現役引退を決めた当時の気持ちをつづっている。

 ウィリアムズのボクシング挑戦を後押しした『Uprising Promotions』のロンソン・フランク氏は、約2カ月前にウィリアムズへコンタクトを取り、大会への出場を推薦したという。同氏はウィリアムズに強い可能性を感じており、“一過性”ではないとも考えているようだ。

「今回の大会が今後を左右するだろう。彼にはプライドがあり、運動神経も良い。ただ、もしプロになるというのならば、それは全く別の話だ。もし彼がボクシングにバスケットボールと同じような献身性を持っていて、生まれつきの運動能力を発揮できるのであれば、うまくいく可能性はあるだろう」

 ウィリアムズが出場する大会は、薬物乱用から立ち直った若者を支援する非営利団体が主催しており、本イベントはその資金集めに直結する。社会貢献の役割を遂行するとともに、ウィリアムズには新たな道の可能性を存分に探ってもらいたい。

【動画】鮮烈な活躍を披露したウィリアムズのNBAデビュー戦!